日本出版販売(以下、日販)は、丹青社と連携し、東京メトロ溜池山王駅構内に、持続可能な新しい書店モデルとして、完全無人書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」を2023年9月26日にオープンすることを発表した。
日販は、現代の人々のライフスタイルに合った本との新たな出会いを提供し、人々のニーズを満たす、“完全無人”かつ“ライトユーザーにもやさしい店舗設計”の書店モデルの開発に挑戦。
丹青社を開発パートナーに迎え、持続可能な新しい書店モデルを構築していくとのことだ。
■「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」のポイント
1.街の本屋が持つ入りやすさと親しみやすいデザイン。本との出会いを楽しめる商品陳列。その街の利用者の「今気になる・今ほしい」に特化した最旬の品揃えとレコメンド。
2.遠隔接客システムなどテクノロジーの活用によって、無人でも安心かつストレスフリーでスマートな顧客体験を提供。
■無人運営のソリューション
(1)LINEでの入退店管理(RemoteLOCK×Lメンバーズカード)
LINEミニアプリによるデジタル会員証が入店/退店時のカギとなり、会員毎に入退店を管理することで、完全非対面でのセキュリティ管理を実現。また、入店ハードルを最低限にするために、ニックネーム登録のみで会員証発行を可能としている。
(2)緊急時の遠隔対応
ライブカメラで店内を監視し、トラブル抑止や災害時の状況把握など緊急事態の対応を実施。店内からの緊急の問い合わせには、利用者自身のスマートフォンを通して、ほんたすサポートセンターがチャットやビデオ通話で対応。
(3)セルフレジでのキャッシュレス決済
現金を取り扱わないことで運営負荷を軽減させ、複数のキャッシュレス決済を用意し、利用者がマッチする決済方法を選択。スマートな購買を実現。
(4)消費者行動分析と販促
ライブカメラを通して、来店者の属性や動線などをAIにより可視化・分析することで、購買者(POS)だけでなく来店者(店内行動)のデータをもとにしたインストアマーケティングを実施。また、会員管理を行うLINEを通じて利用者の声を収集し、ニーズのあるキャンペーン企画、商品告知等、店舗づくりに反映。
日販は「完全無人」かつ「ライトユーザーにもやさしい店舗設計」の持続可能な新しい書店モデルを確立することで、人々の生活動線上に本とのリアルなタッチポイントを創出していくとのことだ。