Bell Energyは、電気自動車（EV）向け出張充電サービス「電気の宅配便」の事業化に向けて、9月19日から茨城県つくば市で実証実験を開始することを発表した。
■背景
日本政府が「2035年までに新車販売で電動化100％実現する」と発表し、電動車両の普及が順調に進んでいるという。
同時に、固定式充電器（急速充電・普通充電）の設置も急務となり各社設置を進めている。同社では、米国SparkCharge社と共同で、「どこでも急速充電」をコンセプトに、外部入力設備不要や完全スタンドアローン設計のEV急速充電器「Roadie（ローディー） V2」の普及に取り組んでいる。
今般、EVユーザーに対する新サービス「電気の宅配便」の実装を見据えたニーズ調査を目的に、現場充電サービスの実証実験を実施するとのことだ。
■「電気の宅配便」の概要
「電気の宅配便」とは、EVユーザーが充電スポットに出向く代わりに、急速充電器を搭載した専用車両が車両側に出向き、その場で充電を完了させるもの。EVユーザーは、わざわざ充電スポットに出向く必要がなく、事前予約を行うことによって、自宅や事業所、出先で用を済ませながら急速充電サービスを受けることができる。
■実証実験の概要
「電気の宅配便」は、2024年度内の本格展開を目指しているという。今回、サービス開始に先立ち、「Roadie V2」を使った同様のサービスの実証実験を茨城県つくば市で開始。実証実験終了後は、広範囲な事業展開を視野に入れ、サービスパートナーの募集をするとしている。
（1）実証期間
9月19日～11月30日
（2）使用製品
ポータブルEV急速充電器 Roadie V2
（3）「Roadie V2」搭載車両
日産サクラ（SAKURA）改造車
（4）実証実験の対象車両
国内で販売されている電気自動車が対象。同実証では、プラグインハイブリッド（PHEV）は対象外。
（5）実証実験駆けつけ対象エリア
茨城県つくば市（全域）
（6）サービス内容
同実証実験では、「Roadie V2」の蓄電池４ユニット分を車両に充電する。サービス提供時間は約60分。
（7）予約方法
電気の宅配便利用予約サイトより予約。同社ホームページにて、順次公開予定。