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ジオテクノロジーズは、同社が提供するアンケートサービス「Geo-Research(ジオリサーチ)」で、約20万人を対象に国内自動車メーカー4社の主要拠点を擁する地域の自動車のメーカー別保有率についてリサーチし、結果を公表した。
同調査では、トヨタであれば愛知県・マツダならば広島県など、自動車メーカーが主な拠点を構える地域、いわゆる“お膝元”に住んでいる人は、そのメーカーの車に乗っているケースが多いのか、また他地域や他メーカーと比較した場合、何らかの傾向がみられるのかを調査したとのことだ。
全国の自動車メーカー別保有率
まず、全国の主要自動車のメーカー別保有率を算出。地域毎の比較はこの基準をもとに実施。
愛知県:トヨタ(レクサスを含む)
まずは、トヨタを擁する愛知県。トヨタ自動車本社および6つの国内生産拠点が置かれる豊田市の数値をみると、同市におけるトヨタ車(レクサス含む)の保有率は58.8%とななり、全国32.0%に対して約1.8倍となった。
また、トヨタグループの完全子会社であるダイハツ車保有率については、全国9.9%に対して豊田市11.8%。同県内にダイハツの生産拠点は置かれていないものの、全国保有率を上回る結果となっている。
静岡県:スズキ
続いて、静岡県浜松市に本社を置くスズキの調査結果。静岡県内に5か所ある生産拠点のうち、自動車の製造を手掛ける工場を持つ湖西市・磐田市・牧之原市の自動車保有率を算出。
全国におけるスズキ車保有率は11.0%であったが、それに対して「湖西市」20.3%、「磐田市」15.9%、「牧之原市」23.9%という結果となった。
いずれも全国の数値を上回っているが、とりわけ牧之原市は全国保有率11%の2.1倍となっており、保有率の高さが顕著に表れている。
牧之原市はこの他スバル車保有率が7.5%で他市と比較して高めとなっているほか、ダイハツ車保有率は1.4%と極端に少ないなど、少々特徴的な結果となった。
群馬県:スバル
スバルは自動車部門の製作所3拠点を群馬県に置いており、うち2拠点が太田市に位置。同市のスバル車保有率は13.7%と、全国3.3%の約4.2倍。
またその他の特徴としては、三菱車保有率が3.8%で今回比較した中では最多となっている点が挙げられる。この他、全国の数値を上回っているのはトヨタ・レクサス車保有率の37.4%と、スズキ車保有率の11.9%となった。
広島県:マツダ
マツダは広島県安芸郡に本社および生産工場を置いており、同郡におけるマツダ車保有率は14.4%となっている。
これは全国におけるマツダ車保有率4.1%の約3.5倍。その他メーカーの保有率は比較的均等に分かれている印象を受ける一方、スバル車保有率は0.8%・三菱車保有率は1.2%と、数値は低めという結果に。
また、今回比較したメーカー4社の中では、ホンダ車保有率も17.7%と高めとなった。
【調査概要】
エリア:日本全国
対象者:トリマユーザ10代~60代、男女
サンプル数:200,000ss(人口構成比でウェイトバック集計)
調査手法:Geo-Research(インターネット調査)
調査期間:2023年1月13日~1月31日
<参考>
Geo-Research(ジオテクノロジーズ)『国内自動車メーカー4社の主要拠点を擁する地域の自動車のメーカー別保有率』