大和ハウス工業と大和リビングは、サンワとともに、新築賃貸住宅「(仮称)エコンフォート前橋駒形」において、雨天時でも約10日間の停電に対応可能な「全天候型3電池連携システム」を搭載したネット・カーボンマイナス賃貸住宅の実用化に向けた実証実験を、12月27日より開始すると発表した。
同実証実験では、「(仮称)エコンフォート前橋駒形」に「全天候型3電池連携システム」とカーボンニュートラルLPガスを採用し、3社が設備のエネルギー供給状況・稼働率、余剰電力量のデータを集積し、分析・評価を行うという。実験期間は2023年12月27日から2025年12月26日までの2年間。
同実証実験の結果を踏まえ、カーボンニュートラル社会の実現に向け、高効率な利用方法やエネルギー制御システムの改善・開発、導入コストの削減など、最適な提案・技術的な進展およびネット・カーボンマイナス賃貸住宅の実用化を目指すとともに、ZEH-M(※)対応の賃貸住宅をより推進することで、賃貸住宅の脱炭素化による環境負荷の低減に寄与するとしている。
また、両社がこれまで培ったノウハウを活かした快適性と利便性の高い住まいの実現を図り、入居者に災害時のストレスを低減させる間取りやサービスのほか、IoTとの連携なども提案することで、安全・安心を提供できる環境配慮型の賃貸住宅を供給していくとのことだ。
※ ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンションの略称。断熱性・省エネ性能を高め、再生可能エネルギーなどにより、エネルギ―収支ゼロを目指す集合住宅。