キリンビバレッジは、2023年6月22日から23日の2日間、全国20歳以上のビジネスパーソン男女400名を対象に、コロナ禍を経た働き方と仕事中に飲む飲み物に関する意識調査を実施し、結果を公表した。以下は調査の詳細な結果である。
■出社疲れを感じている人は半数超え。出社疲れの要因は「出社のための移動」、「自由に使える時間の減少」
「出社疲れがあると感じるか」を聞いたところ、「とても感じている」が23.0%、「やや感じている」が30.3%と、疲れを感じている人が半数を超える結果となった。
コロナ禍以降、「出社が増えて、メリットが大きいと思うか」の設問に対し、12.2%が「とてもそう思う」、48.8%が「ややそう思う」と回答。
気持ちの変化としては「社内の情報共有、ノウハウ共有などがしやすくなった(69.5%)」 「上司や同僚、部下との業務上でのコミュニケーションがとりやすくなった(68.3%)」などコミュニケーション面でのメリットを感じる人が多くみられた。
一方、「出社が増えて、デメリットの方が大きいと思うか」という設問には、「とてもそう思う」が17.1%、「ややそう思う」が36.3%と後ろ向きに考える人もおり、「出社の移動によるストレスや疲れが溜まるようになった(74.4%)」「出社が増えたことで自由に使える自分の時間が減った(72.0%)」など、これまで当たり前だった会社への通勤や時間の使い方に、ストレスを感じる人が多くいることが分かった。
■60%以上の人が働く上でストレスを感じている。心のゆとりを持てていない理由は働き方によって異なる傾向
「勤務形態に関わらず、働く上でストレスを抱えているか」と聞いたところ、「とても抱えている」が20.5%、「やや抱えている」が45.3%と、半数以上が働く上でストレスに悩まされているという結果に。
働く上で心のゆとりは大切だと思うかに対しては、「とても大切だと思う」が65.3%、「やや大切だと思う」が29.5%と、9割以上が心のゆとりを必要としていることが明らかとなった。
出社中心の人が心にゆとりを持てていない理由としては、「自身に求められる職務量が多いから(12.1%)」「労働時間が長いから(9.6%)」などが意見が挙がったという。
一方で、リモートワーク中心の人は「会社全体やプロジェクトの状況を把握しづらい(18.4%)」「オンとオフの区別がつけにくいから(18.4%)」などの意見が挙がったとのことだ。
■仕事中に紅茶を飲む人ほど、心にゆとりがある傾向に。
また、仕事中に紅茶を飲んでいると答えた人のうち「心のゆとりをとても持てている」が11.2%、「やや持てている」が48.3%と、心のゆとりを持てている人は約60%。
一方で紅茶を飲んでいない人では、「心のゆとりをとても持てている」が7.7%、「やや持てている」が41.8%と、仕事中の紅茶飲用有無で、心のゆとりのスコアは10ポイントの差が生まれた。
■仕事中に紅茶を飲んでいない人よりも、飲む人の方が“仕事の充実度“が高い。
仕事の充実度について、仕事中に紅茶を飲んでいない人よりも飲んでいる人の方が、仕事が充実していると感じていることが分かった。
■アイスティーが20・30代からの支持を集めている
仕事中に紅茶を飲む人は、半数以上がアイスティー派という結果に。年代別で見ると、特に20代・30代はアイスティー派が多く、40代・50代・60代はホットティー派が多いことが分かった。
各カフェチェーンのメニューやペットボトル飲料でもアイスティー商品が多数登場し、いつでも気軽に楽しめる状況にある昨今、アイスティーは特に若い層から支持を得ているようだとしている。
■60%が職場に「マイボトルを持参している」
職場にマイボトルを持ってくるか聞いたところ、60%が「マイボトルを持参している」と回答したという。マイボトルを持参する頻度について聞くと、最も多かった回答は「週に5日以上」で33.5%となり、マイボトルの持ち歩きが習慣化している人が3割以上いることが分かった。
持ち歩く理由として最も多かったのが、「ペットボトルやカップドリンクよりもお金がかからないから/節約のため」で35.3%、次いで、「環境への配慮(プラスチックごみの削減など)」が8.0%となった。
【調査概要】
調査名:コロナ禍を経たビジネスパーソン意識調査
調査方法:インターネット調査
調査サンプル:全国20代~60代の正規雇用で働く男女400人
調査期間:2023年6月22日~23日
<参考>
キリンビバレッジ『コロナ禍を経たビジネスパーソン意識調査』