三井住友カードは20代を対象に「投資に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■20代で投資をしている人は約3割
三井住友カードによる意識調査の結果 、20代の約3割が投資をしていることが分かった 。「現在はしていないが、近いうちにしたいと思っている」と回答した人も3割となり、合わせると20代の約6割が投資に意欲的という結果に。
男女別で見ると、投資をしている男性は約2.7人に1人、女性は約4.6人に1人という割合で、男性の割合が女性を上回っていた。
■20代の約7割が将来のために投資を始めた
投資を始めたきっかけを聞くと、全体では「無理のない範囲で将来の資金を準備したかった」が69.6%でトップ。男女ともに1位だが、女性の方が男性よりも割合が高くなっていた。
■男性に人気なのは「株」、女性は「NISA/つみたてNISA」
20代の投資対象を調べたところ、全体の1位は「NISA/つみたてNISA」だった。
男女別に見ると、男性の1位は「株(国内株式/海外株式)」で、女性は「NISA/つみたてNISA」が1位となっている。
今後、興味のある投資について聞いてみると、全体では現在の投資対象とTOP3までは同じ結果だったが、投資経験の有無で見ると、未経験者が選んだ1位は「NISA/つみたてNISA」だったのに対し、経験者では「株」が1位という結果に。
■目的別の投資経験者おすすめ投資対象
投資歴が長くない20代でも、目的に合わせて複数の商品に投資している人も多く、「少額から投資が可能」「配当や譲渡益が非課税」「支払い方法が簡単」など、それぞれの特徴を把握して投資をしているようだ。
■毎月の投資額は「3万円以上~5万円未満」が1位
20代の投資をしている人に毎月の投資額を聞いたところ、全体で最も多かった価格帯は「3万円以上~5万円未満」だった 。また、少額投資をする人の割合も高く、1万円未満の回答を合わせると全体の35.2%という結果に。
年間の利益では、全体で「1万円以上~3万円未満」と「1万円未満」が22.2%で同率の1位となっている。
■20代の投資、情報源の1位は「Instagram」
20代は、投資の知識をどのように得ているのか聞いてみたところ、SNSがTOP3を独占。1位は「Instagram」、2位は「YouTube」、3位は「Twitter」となり、今の時代を色濃く反映した結果になった 。
男女別に見ると、より専門的な情報を得られる「金融機関のサイト(銀行や証券会社など)」や「経済・ビジネス系の専門サイト(海外含む)」は男性の割合が高く、女性の割合が高かったのは「友人・知人や投資に詳しい人からの口コミ」。
また、「特に情報は得ていない」と回答した人も約4割となっている。
■投資の支払い方法は「クレジットカード」がトップ
投資をする際の支払い方法は、「クレジットカード」の利用率がトップ。僅差で2位が「口座に入金した現金からの支払い」という結果に。
近年は、クレジットカードの利用などで付与されるポイントを使える投資も増え、「ポイント」の回答も約2割以上となった。
【調査概要】
調査方法:アンケート調査
調査対象:日本全国の20代の男女
有効回答数(サンプル数):1000人
集計期間:2023年5月24日~2023年5月26日
調査機関:同社
<参考>
三井住友カード『20代の投資の実態調査』