さいたま市と出光興産は、「ゼロカーボンシティ実現に向けた共創推進に関する連携協定」のもと、環境・エネルギーの分野で連携・協働していることを発表した。

同協定で実施している取り組みは、さいたま市内の再生可能エネルギーの利活用を推進するをことを目的としており、以下4つの取り組みが実現しているとのことだ。

【4つの取り組み概要】

①出光興産(ブランド名:idemitsuでんき)が、市内のご家庭の太陽光発電の余剰電力を買い取るとともに、太陽光発電システムの異常の可能性をお知らせするサービスや点検や修理に対応できる市内の事業者を紹介する窓口を設け、太陽光発電システムの長期有効活用をサポート。

②買い取った太陽光の余剰電力を、idemitsuでんきの再生可能エネルギー電力「グリーンプラス(CO2フリー)」として、さいたま市の公共施設、セルフ浦和中尾SSに供給。

③セルフ浦和中尾SSでは、2023年7月にEV急速充電サービスの提供を開始。利用者がEVに充電する電力も再生可能エネルギーとなっている。

④セルフ浦和中尾SSに太陽光発電システムを設置し、発電した電力をSS内で使用。太陽光発電の余剰電力を蓄電池に充電し、電力が不足しやすい夕方等に放電するエネルギーマネジメントを行うことで、太陽光発電による電力を有効活用。

さいたま市と出光興産の4つの取り組み

さいたま市は、環境省の第一回「脱炭素先行地域」として、大学や企業と連携した「グリーン共創モデル」を推進しており、出光興産との共創を通じた同取り組み等により、2050年二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロカーボンシティ)の実現を目指しているという。

出光興産は、「中期経営計画(2023~2025年度)」において、地球環境に優しいエネルギーの供給や系列SSを地域の暮らしを支える多様なエネルギー&モビリティ拠点「スマートよろずや」への変革を推進することを表明。

今後も両者は、再生可能エネルギーの導入拡大や両者が有する知見や資産、技術の利活用により、ゼロカーボンシティの実現に向けた共創に取り組んでいくとのことだ。