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テックビズは、2023年7月にITフリーランスのインボイス制度の導入に関する調査を実施し、結果を公表した。

インボイス制度は、2023年10月1日から導入される制度で、消費税の仕入税額控除を受けるにはインボイスの保存が必要になる制度。インボイスとは適格請求書のことで、正確な適用税率や消費税額などを伝えるために売り手が買い手に交付するもの。
■インボイス制度に対して「今後の案件選びに影響がある」と答えた割合は70.7%
インボイス制度の導入が案件選びに影響を与えると思うかという質問に対して、「大いに影響すると思う」が25.4%、「多少影響すると思う」が45.3%で合わせて、70.7%が「影響がある」と回答。
インボイス制度の導入はITフリーランスの案件選びに大きな影響を与える可能性があることを示す結果となった。

また、インボイス制度の導入がITフリーランスの案件選びに与える主な影響として、取引先企業の選定・報酬のタイミング、税務処理の複雑性、教育や学習の必要性などが想定されるとしている。
■インボイス制度の開始に対して「不安を感じる」と答えた割合は84.0%
インボイス制度の開始に不安を感じるかどうかに関しては、「とても感じる」が43.3%、「やや感じる」が40.7%で合わせて、84.0%の人が感じていることがわかった。不安に感じていることとして、「報酬が変わりそう」「今までの案件が取れなくなる」「確定申告が複雑になりそう」などが挙げられたという。

■インボイス制度に対して「よく理解していない」と答えた割合は31.4%
インボイス制度についての理解度は、「少し理解している」「よく理解している」と回答した人が68.6%となっており、「理解していない」人は少ないことが分かった。一方で、インボイス制度について対策をしているかという質問に対して、「対策を始めたいが何から対策していいかわからない」割合が過半数を占め、最も多くなった。


【調査概要】
調査対象:テックビズに参画しているITフリーランス200名以上
調査期間:2023年7月
調査内容:インボイス制度の導入に関する意見
<参考>
テックビズ『インボイス制度に関するITフリーランス調査』