NTT西日本とNTTフィールドテクノは、2023年5月から約1ヶ月間、九州支店に生理用品を設置し、その効果を検証したことを発表した。設置後の社内アンケートの好意的な声を踏まえ、今後は正式な設置に向けた検討を進めるとしている。

NTTフィールドテクノには現在約1,000人を超える女性社員が在籍し、通信設備工事等の現場のさらなる女性進出と働きやすく魅力的な現場環境づくりを目指す社内プロジェクト「SHINING活動」を行っている。

この活動の一環として、女性特有の悩み解消に向けた環境改善に取り組んでおり、生理時の不安解消や働きやすさの向上を目的として、花王の生理用品ブランド「ロリエ」の「職場のロリエ(※)」を実施し、九州支店に生理用品を設置したとのことだ。

生理用品設置の様子

生理用品設置後に行った社内アンケートでは、女性社員97名、男性社員48名、その他1名の計146名が回答。生理用品の設置について計98%(男女合計)が「とても良い取り組み」「おおむね良い取り組み」と感じたと回答し、同取り組みに対する好意的な声が多く寄せられたという。

また、女性社員を対象に行った「生理用品の常設は必要だと思うか」という質問に対しては約9割が「必要」と回答し、約8割が「生理用品の常設によって不安が軽減されより仕事に取り組めそう」と回答し、必要性を感じていることが分かったとのことだ。

社内アンケートの結果

アンケートの結果を踏まえて、NTT西日本グループでは、オフィスへ生理用品の正式な設置を検討していくほか、社内アンケートに寄せられた、生理用品の種類や置き場所などについても今後議論を重ね、改善を図っていくとしている。

※ 生理用ナプキンを福利厚生のひとつとして職場のトイレに備品化する、花王の取り組み。