LGBT調査 3人に1人がゲイであること「カミングアウトできない」 約6割が同性婚の法制化を希望

TAG:

リザライは、リザライで活動中のゲイの会員に「第二回・意識調査アンケート」を実施し、結果を公表した。

LGBTなど性的少数者への理解増進法が、6月に施行され、またパートナーシップ制度においては338(2023年7月時点)を超える自治体で導入が進み、同性婚の法制化については議論も始まっている。しかし、まだまだLGBTの人々にとっては「出会い」の機会は極めて少ない状況だという。

リザライは2015年にLGBT向けパートナー紹介サービスをスタートし、数多くの出会いと300組以上のカップルを創出。今回はリザライのゲイの会員を対象に調査を実施し、回答から見えてきた現状と彼らの本音についてまとめたとのことだ。

■ゲイの人々の多くが職場ではカミングアウトできていない

まずは、カミングアウトの範囲について調査。複数選択可能で回答してもらった結果、カミングアウトの範囲としては同じセクシュアリティが23.1%、友人が22.3%、家族が19.2%と身近な存在が大半を占め、学校や職場などは6.2%とほとんどの人ができていないことがわかった。

また約3人に1人が誰にもカミングアウトできていないことも判明。

、カミングアウトの範囲

■日常生活で困っていること、悩んでいること「結婚や恋愛の話題」17.5%

次に、日常生活で困っていることや悩んでいることについて調査。

「特になし」と回答した人がもっとも多く24.6%、次いで「結婚や恋愛の話題」が17.5%、「パートナーがいないこと」が15.4%、「孤独を感じたり老後が心配」が15.4%と続いた。

日常生活で困っていること、悩んでいること

■ゲイの人々の約6割が「同性間の結婚を認める法律を作って欲しい」

続いて、今話題になっている同性婚の法制化についても調査。特になしと回答した人(約5%)を除いたものが以下のグラフとなっている。

約6割の人が、「同性間の結婚を認める法律を作って欲しい」と回答。また、23.1%は「結婚ではなくパートナーシップ制度等の内容を充実させて欲しい」と回答しており、約8割の人が何らかの変化を求めていることがうかがる結果に。

■ゲイの方々の3人に1人「相手が希望すれば結婚式を挙げてもいいと思う」

リザライは、フォトウェディングブランド「studio LUMINOUS」と提携しているため、結婚式についてはどう考えているのかも調査を実施。

その結果、もっとも多かったのは、「相手が希望すれば結婚式を挙げてもいいと思う」が32.3%となり、「挙げたくない(26.0%)」と回答した人を上回る結果となっている。

■悩み事などを相談してみたい有名人1位はマツコ・デラックスさん

最後に悩み事などを相談してみたい有名人について聞いたところ、1位は多数票でマツコ・デラックスさんとなった。

続く2位は美輪明宏さん、3位は藤本美貴さんとなったが、6位以下(42.5%)は少数回答で数多くの人の名前が上がっている。

悩み事などを相談してみたい有名人

【調査概要】
「第二回・意識調査アンケート」
調査方法:インターネット調査
調査対象:リザライでアンケートに協力したゲイ会員352人
有効回答数(サンプル数):294人
集計期間:2023年6月29日~7月12日
調査機関:自社調査

<参考>
リザライ『第二回・意識調査アンケート

モバイルバージョンを終了