キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営するライボの調査機関『Job総研』は、714人の社会人男女を対象に「2023年 賃上げとボーナスの意識調査」を実施し、結果を公表した。
同調査は2023年度の賃上げ及びボーナスの支給の有無や今夏ボーナスの支給有無を踏まえた納得度、賃上げとボーナスのどちらを希望するか、さらに賃上げ・ボーナスの支給者別に物価高騰による消費活動の影響などを調査している。
■調査結果
【賃上げとボーナス支給有無】
回答者全体の714人に2023年の賃上げの有無を聞くと、48.9%が「賃上げあり」で、51.1%は「賃上げなし」と回答。同回答者に今夏ボーナスの支給有無を聞くと、58.4%が「ボーナス支給あり」で、41.6%が「支給なし」と回答している。
【賃上げ額とボーナス支給額】
2023年度に賃上げありと回答した349人に賃上げ月収額を記述回答にて聞くと、平均額は1.9万円、中央値が1万円、最頻値が1万円となった。
また、今夏ボーナスの支給ありと回答した417人に、支給額(支給予定額を含む)を記述回答にて聞くと、今夏ボーナスの平均支給額は79.0万円、中央値が60万円、最頻値が50万円となったという。
賃上げ月収額の6か月分は11.4万円となるため、ボーナス平均額と比較すると14.4%の金額になるとしている。
【賃上げ・ボーナスの希望】
今夏ボーナスの支給有無に限らず回答者全体の714人に今夏ボーナス額の納得度を聞くと、「不満派」が50.5%、「納得派」が49.5%と、不満派が過半数を占める結果に。
また同回答者に、賃上げとボーナスのどちらを希望するかを聞くと、「賃上げ派」が82.7%、「ボーナス派」が17.3%と、賃上げ派の回答が多数となった。
【賃上げ対象者とボーナス受給者の本音】
2023年に賃上げありと回答した349人に賃上げとボーナスのどちらを希望するかを聞くと、「賃上げ派」が83.1%で、「ボーナス派」が16.9%と、賃上げ派が過半数を占めた。また、今夏ボーナス支給ありと回答した417人にも同様の質問をしたところ、「賃上げ派」は82.7%で、「ボーナス派」が17.3%と、賃上げ派の回答が多数となっている。
【物価高騰による消費活動への影響】
2023年に賃上げありと回答した349人に聞いた物価高騰による消費活動の影響について、消極的になった派が67.4%になり、内訳は「とても消極的になった」が20.1%、「消極的になった」が21.9%、「やや消極的になった」が25.4%となった。
一方、今夏ボーナス支給ありと回答した417人の物価高騰による消費活動の影響は、消極的になった派が63.4%になり、内訳は「とても消極的になった」が20.2%、「消極的になった」が22.1%、「やや消極的になった」が21.1%と回答している。
【調査概要】
調査対象者:現在職を持つすべての社会人
JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:2023年7月5日~7月10日
有効回答数:714人(男性6/女性4)
調査方法:インターネット調査
<参考>
ライボ:Job総研『2023年賃上げとボーナスの意識調査』