パナソニックは、20～60代の男女550名を対象に夏の睡眠時のエアコン利用に関する実態調査を実施し、結果を公表した。
約7割が「今年の夏、暑さで寝苦しい」＆「睡眠に満足していない」ことが判明。4人に1人は睡眠時のエアコン「使用していない」
パナソニック「エオリア」の調査で、今年2023年の夏の睡眠状況について「暑さで寝苦しいことはあるか？」という質問に、約7割が「頻繁にある」（16%）、「時々ある」（57%）と答え、多くの人が寝苦しさを感じていることがわかった。
さらに、睡眠全体への満足度をたずねる質問でも、「全く満足していない」（17%）、「あまり満足していない」（51%）と同じく約7割が睡眠に満足していないことが明らかに。
夏の睡眠を妨げる要因として最も多かったのが「暑さ」で75%。続いて、「湿気」52%、「ストレス」27%が上位に続く。昨年と一昨年の同調査では、「暑さ」と回答した割合は2021年が54%、2022年が70%と推移しており、今年はこの3年で最も「暑さ」に悩まされている人が多い夏となっている。
睡眠満足度の低下や暑さからくる寝苦しさが明らかになる一方、今夏の睡眠時のエアコン使用状況について調査したところ、「使用していない」が26%と4人に1人は睡眠時にエアコンを使用していないことが判明。
最も多い使い方としては「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用」で30%という結果に。また、睡眠時に「つけたり消したりする」という人も11%いる結果となった。
「一晩中つけっぱなし」にしない一番の理由としては、「電気代がかかるから」が34％で最多の結果となっている。
なお同社は、睡眠時のエアコンをつけっぱなしにした際の電気代はどれくらいなのか、また、夏の夜間のエアコンは、つけっぱなしとタイマーどちらが良いのかも紹介している。
■夏の夜間に朝まで8時間つけっぱなしで運転した場合（N=124）
20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力（冷房時）を算出したところ平均92Wで、8時間使用した場合は約23円の計算となる。（電気料金目安単価31円／kWh、エオリア PXシリーズ夜間冷房ログデータより）
同社試験において同じエアコンの設定でも外気温35℃に比べ、外気温30℃の場合には消費電力が52%ほどと、約半分近くとなることがわかり、外気温の低い夜間は日中に比べて電気代がからないとしている。
これは、エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなるためで、数字は機器や環境により異なるが、少なくとも夜間は昼間よりは電気代はかからないとのことだ。
さらに、同社試験において「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」を比べたところ、「つけっぱなし運転」は夜中に目が覚めてしまう回数とその時間が少ないことわかったという。
夜間は日中に比べ電気代がかからない上に、「つけっぱなし運転」の場合は夜中に目覚めてしまう回数や時間も少ないことから、同社は熱中症対策のためにも積極的に夜間のエアコンは「つけっぱなし」で使用することを推奨している。
■「2023年夏の睡眠に関する実態調査」概要
調査地域：全国
調査期間：2023年7月3日～7月7日
調査方法：インターネット調査（協力：ジャストシステム）
調査対象：20～60代の男女
有効回答：550名（男性：289名、女性：261名）
＜参考＞
パナソニック「エオリア」調べ『2023年夏の睡眠に関する実態調査』