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楽天トラベルは、2022年に旅行者を対象とした「旅行や観光をする際のサステナビリティに関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
また、楽天トラベル「サステナブルトラベルバッジ」星2つの宿泊施設も紹介している。
■旅行者の約4割が“旅行をする際のサステナビリティへの意識が増した“と回答。
新型コロナウイルスの感染拡大時期と重なる3年間(2020年1月~2022年12月)を通じて、旅行をする際のサステナビリティへの意識の変化をたずねたところ、意識が増したという回答が4割を超え、変わらないという回答が6割弱という結果となった。
また、旅行をする際にサステナビリティを「意識している」と回答した人は約45%。年代別にみると、20代は旅行者の半数以上が「意識している」と回答し、特に多い結果となっている。なお、旅行の頻度や宿泊にかける金額が高い人ほど意識も高まる傾向がみられたとのことだ。
サステナビリティに配慮しつつも価格やサービス面で妥協はしたくない旅行者
サステナビリティに取り組む宿泊施設に求める事を聞いたところ、「宿泊料金のお得さ」88.7%、「不便を感じない程度のサービスや設備」87.8%、次いで「上質で洗練されたサービスや設備」76.7%などがあげられ、サステナビリティに配慮しつつも価格やサービス面で妥協はしたくないという旅行者が多いことがわかった。
■サステナブルな宿泊プランも好調傾向!「エコ」プランは宿泊数約1.8倍に!
楽天トラベルの宿泊プランデータから見ると、サステナビリティに関連する宿泊プランも好調傾向であることがわかるという。
2泊以上宿泊する連泊の際の清掃の頻度やアメニティ提供が控えめな分、お得な料金設定or特典が付く事が多い宿泊プランである「エコ」プランは宿泊数が前年比約1.8倍。
食事の量が控えめな分、良い食材を使用したり特典や割引がある傾向にある「美味少量」プランは宿泊数が前年比約1.3倍で、「地産地消」プランの宿泊数も前年比約1.7倍と好調となっている。
同意識調査によると、宿を選ぶ際に好感をもって参考にしたい取り組みTOP3に「地域の食文化の提供」が含まれているとのことだ。
「楽天トラベル」は、旅行におけるサステナビリティを「地球環境・文化・人コミュニティ」の3つの柱で考えているという。地球環境を守っていくことだけでなく、伝統・文化を継承していくことや全ての人が快適に旅行を楽しめるように多様性や地域コミュニティを大切にすることもサステナビリティに含み、取り組みを行っているとしている。
「楽天トラベル」は、2022年より国内の登録宿泊施設におけるサステナビリティへの取り組みを紹介する「サステナビリティアイコン」や取り組みが一定の基準を満たした宿泊施設へ付与する「サステナブルトラベルバッジ」を公開。
これらは、持続可能な旅行と観光のための世界基準を設定、管理しているGSTCの基準を基に「楽天トラベル」が独自に作成し、サステナブルな旅行を推進する業界団体である一般社団法人JARTAによる監修を受けているという。
「楽天トラベル」は“サステナ旅”を、旅行者が旅先の地場のご馳走やその地の歴史や文化、豊かな自然やその土地ならではのモノ・コトを楽しめる旅と考えているとのことだ。
■楽天トラベル「サステナブルトラベルバッジ」星2つの宿泊施設
●自然にも自分にも“いいもの”を集めた「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」
【ホテル名】GOOD NATURE HOTEL KYOTO
【場所】〒600-8022京都府京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
【サステナブルポイント】
心と体の心地よさを追求した新発想のホテル。宿泊・美・食などの体験を通じた「 GOOD NATURE」なライフスタイルを提案し、1階から3階までは自然に対する意識の高い有機食材などを扱ったマーケットや肌や環境に優しいコスメショップなどが入っている。環境や健康に配慮した建物が認定されるWELL認証をホテル版評価基準にて取得。
●浅草芸妓によるお出迎えや地元の革職人によるレザークラフトを楽しめる「THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA」
【ホテル名】THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA
【場所】〒111-0032東京都台東区浅草2-27-10
【サステナブルポイント】
「浅草花街」は、江戸中期に誕生した伝統と格式を誇る、東京屈指の花柳界。同ホテルがある場所には「浅草田甫 草津亭」という150余年続いた料亭があり、社交の場を楽しむために多くの芸者衆が宴に華を添えたと言われているという。THE KANZASHI TOKYO ASAKUSAでは芸姑によるお迎えサービスを実施しており、浅草の文化を体験することが可能。
●ホテル直営農園で採れた野菜が味わえる「八ヶ岳グレイスホテル」
【ホテル名】八ヶ岳グレイスホテル
【場所】〒384-1305長野県南佐久郡南牧村野辺山217-1
【サステナブルポイント】
八ヶ岳グレイスホテルがある南牧村は、標高1000m~1500mの高低差の激しい場所に位置。そんな地域にある同ホテルでは、ホテル直営の「八ヶ岳グレイス農園」で育てたとれたて野菜を提供。八ヶ岳連峰から流れる雪解け水・少ない降水量・冷涼な気候・栄養豊富な土などの恵まれた環境ではやわらかくておいしい野菜を楽しむことができるとのことだ。
●2024年に北陸新幹線が開業する福井で楽しめる“かまどご飯”「八百熊川 YAO KUMAGAWA STAY EXPLORE」
【ホテル名】八百熊川YAO KUMAGAWA STAYEXPLORE
【場所】〒919-1532福井県三方上中郡若狭町熊川30-6-1
【サステナブルポイント】
「八百熊川 YAO KUMAGAWA STAY EXPLORE」は、熊川宿の古民家をいかした宿。八百熊川は利用者が熊川宿の古民家や生活文化の保存につながるような体験を提供しているとのことだ。