オリエンタルランド、MIRAI-LABO、およびNEDOは、道路面に敷設可能な太陽光発電パネル「Solar Mobiway」と、中古電気自動車(EV)から排出されたバッテリーを再利用するEVリパーパス蓄電池を組み合わせた「自律型エネルギーインフラAIR」の実証実験を開始した。
同実証実験は、オリエンタルランドの協力のもと、同社の本社敷地内(千葉県浦安市)で行われている。太陽光路面発電パネルが大規模に設置でき、一定頻度以上の交通により生じる影のデータを収集できる歩道用と車道用の道路上、それぞれ約100㎡(合計約200㎡)に「自律型エネルギーインフラAIR」を設置。
充放電を同時に行いつつ無瞬断にバッテリーを切り替えることが可能なバッテリーコントローラーの機能確認のほか、効率を向上させるMPPT機能の改善検討を行い、「自律型エネルギーインフラAIR」の性能評価を行うとのことだ。
同実証実験によって蓄積したデータを基に、2025年度の事業化を目指すとしている。
MIRAI-LABOは、「自律型エネルギーインフラAIR」を全国のテーマパークや遊園地に提案・展開することを目指しているという。また、同実証実験をきっかけに、コンビニやショッピングモール、公園、学校施設など自然エネルギーを導入できる敷地を保有しつつも、導入に苦慮する企業や団体、自治体に対しての提案を計画しているとのことだ。
NEDOは、再生可能エネルギーの導入促進・普及拡大、低炭素・脱炭素化技術の開発促進に貢献するため、技術シーズから事業化までの研究開発の段階に応じて、再生可能エネルギーの主力電源化の達成に資する研究開発を引き続き支援するとしている。