Instagramは、クリエイターがファンのサポートを通じて毎月一定の収益を上げることができる機能「サブスクリプション」を提供する国を拡大し、日本でも順次利用できるようになることを発表した。
同機能は、昨年11月に米国で正式に導入して以来、イギリス、カナダ、オーストラリアでテストを行っていたもので、日本の利用者は、対象国のクリエイターが提供しているサブスクリプションを登録することのみ可能となっていた。
今後数週間のうちに日本を含む10カ国に提供を拡大し、利用要件を満たしているクリエイターは、サブスクリプションを通じて収益を得られるようになるとのことだ。
サブスクリプションを利用すると、クリエイターは登録者に対して限定コンテンツなどの特典を提供することができるようになり、熱心なファンやフォロワーとより深い関係を築くと同時に、定期的に収入を得ることができるとしている。
月額料金はクリエイター自身が設定することが可能で、利用を開始すると、プロフィールに「サブスクリプション」ボタンが表示されるという。
クリエイターがサブスクリプションを通じて登録者に提供できる特典は以下の通り。
●限定コンテンツ(フィード投稿、ストーリーズ、リール動画、ライブ配信):
様々なフォーマットの投稿を、登録者のみに限定公開することが可能。登録者は、クリエイターのプロフィールにある王冠マークのタブから該当する投稿を見ることができる。
●登録者限定のハイライト:
登録者が最新の投稿を見逃すことがないよう、サブスクリプション限定で公開されたストーリーズが自動的にハイライトに保存される。
●登録者向けの一斉配信チャンネルとチャット:
多数のファンと交流できる一斉配信チャンネル(今年6月に導入)を使って、登録者限定のチャンネルが設定できる。また、DMのチャットグループに最大250人の登録者を招待し、双方向にやりとりしたり、ファン同士の交流を促すことも可能。
●登録者バッジ:
サブスクリプションに登録しているアカウントが投稿したコメントやメッセージは、アカウント名の横に紫色のバッジが表示される。誰が登録しているのかが簡単に分かるため、優先的に返信するなどのアクションがしやすくなる。
なお、サブスクリプションを利用するには、プロアカウント(クリエイターアカウントもしくはビジネスアカウント)を設定しており、Instagramのパートナー収益化ポリシーを含む要件を満たしていることが必要であるとのことだ。
プロフィールに表示される「プロフェッショナルダッシュボード」を選び、「ツール」にサブスクリプションが表示されているかどうかを見ることで、利用資格があるかが確認できるとしている。また、今後数ヶ月のうちに同機能を提供する国をさらに増やす予定だという。
Instagramは、あらゆるクリエイターが自分のストーリーを表現し、ファンとつながってコミュニティを育み、持続性のあるビジネスを築くことができるよう、様々な機能や収益化ツールの開発に注力していくとのことだ。