カインズは、ホームセンターのグローバル業界団体であるEDRA/GHINが立ち上げた、温室効果ガス排出のScope3領域を検討するタスクフォースに、日本から唯一参画すると発表した。

このタスクフォースは、ホームデポ(米)やキングフィッシャー(英)など各国を代表する大手ホームセンター企業とともに、業界連携で行うものである。

Scope3タスクフォース参画企業

Scope3は、事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量を指し、小売企業にとっては総排出量の90%以上を占めているという。その割合の大きさから最も重要である一方、直接的な管理対象ではないため、対応が最も難しい領域になっているとのことだ。

EDRA/GHINのScope3タスクフォースでは、サプライチェーンを通じたCO2データの測定に対してより一貫性のある方法論を作成すること、報告手法におけるベストプラクティスを共有すること、そして最も重要なこととしてホームセンター業界のScope3の排出量削減を加速させることを目指すとしている。

カインズは、2050年までのカーボンゼロ(CO2排出量実質ゼロ)実現に向けた目標を策定しており、2025年までに、自社店舗・オフィス・倉庫など建物のカーボンゼロを達成した上で、2050年までにカインズのサプライチェーン全体(Scope1、2、3)のカーボンゼロを達成すると共に、カインズのある「まち」のカーボンゼロ達成にも貢献していくことを目指している。