東京ガスは、千葉県袖ケ浦市において検討を進めていたLNG火力発電所の事業化について、投資意思決定をしたと発表した。

この発表は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環である。同事業では、将来的な水素の活用を見据え、水素混焼が可能な最新鋭の高効率ガスタービンコンバインドサイクル発電195万kWを導入し、2029年度より順次運転開始するという。

また、ガスタービン等を改造することで水素専焼も可能とする等、次世代化・高効率化および脱炭素型火力への置き換え双方の側面で重要な役割を果たしていくとしている。

今後は、水素のみならず、e-methane、CCS等のあらゆる選択肢の活用を視野に取り組みを加速するとのことだ。

同事業は、東京ガス100%子会社の千葉袖ケ浦パワーが実務を担っており、環境影響評価の手続等を通じて、引き続き地域の人々や関係行政機関からの意見をふまえながら、取り組みを進めるとしている。

東京ガスは、「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げており、その実現に向け、再エネ取扱量600万kWを目指しているという。エネルギーの安定供給に加え、再エネ調整力としてのガス火力増強を通じて、ガス体と再エネの両輪で責任あるトランジションをリードし、顧客とともに「脱炭素社会の実現」に貢献していくとのことだ。

LNG火力発電所の計画概要

予定地千葉県袖ケ浦市中袖3番地1
発電方式ガスタービンコンバインドサイクル方式
発電規模195万kW(65万kW級×3軸)
燃料LNG(液化天然ガス)
運転開始2029年度より順次
東京ガス、カーボンニュートラルの実現を見据えLNG火力発電事業に関する投資意思を決定