KDDIエボルバは、約4,800名の社員を対象に、社内ネットワーク上で利用できる大規模言語モデル(LLM)をベースとした社員向け「KDDIエボルバAI-Chat」の実務利用を7月より開始したと発表した。
「KDDIエボルバAI-Chat」は、情報漏洩リスクを回避するセキュリティを確保した環境をKDDIの技術連携のもと独自開発したものであるとのことだ。
KDDIエボルバでは、社員自らが技術に触れることでデジタルを活用できる人財を育み、提供サービスにつなげる「コーポレートDX」と「オペレーションDX」に取り組んでいるという。
今回の「AI-Chat」は、「文章校正・推敲」「要約」「英訳・和訳」「データ整理」「機密情報を含まない会議議事録の整理」「デバッグを含むプログラミング・マクロの作成支援」に利用可能。
これまで人的工数が発生した業務に活用することにより、業務効率化を図るとともに、LLMベースの生成系AIの理解を深め、期待どおりの回答を得るためのプロンプトの知見・ノウハウや、自動生成する回答の情報精度を見極める力を養い、社内やBPO・コンタクトセンター事業への効果的な活用アイデアの創出を図るとしている。
また、KDDIエボルバは、生成系AIを活用した次世代コンタクトセンター開発に向けたKDDIのプロジェクトにも参画し、既存のコンタクトセンターの業務プロセスを抜本的に見直し、生産性の向上とより良い顧客体験の実現に向けて検討を開始しているとのことだ。