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ダイキン工業は、電気代の値上げが気になる2023年の夏本番を前に、全国527名の20歳~59歳までの男女を対象に「エアコンの節電に関する実態調査」を実施し、結果を公表した。
約6割の人が誤解している!?良かれと思ってやってしまいがちな“勘違い節電術”第1位は「風量をできるだけ『弱』で使う」
大手電力7社による電気代値上げから約1ヶ月半が経過し、気温は大きく上昇している。そのような中で気になるエアコンの節電方法だが、節電につながりそうな方法でも実は逆効果になってしまうこともあるという。
ダイキン工業は今回の調査で、効果的な節電方法と逆効果になりかねない方法をそれぞれ4つずつ挙げ、「夏場にエアコンを使う際、節電になると思うものは何か」と複数回答形式で調査を実施。
その結果、効果的な節電方法が多く選ばれた一方で、約6割の人が逆効果になる方法を効果的なものとして選んでしまう結果となった。
今回の選択肢のうち、効果的な節電方法として最も知られていたのは「空気清浄機や扇風機、サーキュレーターをエアコンとセットで使う」で56.9%。
一方、逆効果になりかねないにもかかわらず、節電効果が期待できる方法として最も票を集めたのは「風量はできるだけ『弱』で使う」で26.5%。
風量を抑えるとファンの回転音が小さくなるため、消費電力が抑えられていると思われがちの方法だが、エアコンのしくみ上、室内が涼しくなるまでに時間がかかるため、その分消費電力量が増加する場合があるという。同社は、エアコンのしくみを知ることが、こうした誤解を避けることにも繋がるとしている。
部屋の冷やし方や電力を多く使う場所など、知っているようで知らないエアコンのしくみ
また同社は、エアコンのしくみに関する認知度についても調査を実施。
まず、「エアコンは室内にある熱を屋外に移動させることで涼しくしているのを知っているか」と尋ねたところ、49.2%が「知らなかった」と回答し、2人に1人が知らないという結果に。
さらに、エアコンが最も電力を使う場所について「エアコン全体の消費電力のうち、室外機が占める割合はどのくらいだと思うか」という質問をしたところ、正解である「80%以上」と回答した人は1割に留まる結果となった。
エアコンの節電における大切なポイントは、室内機、室外機ともにスムーズに空気を吸い込んだり吹き出したりできる状態を保つことだという。そのため、同社はフィルターの定期的な掃除や室外機周辺の整理整頓はとても重要だとしている。
また、エアコンの消費電力の多くを占める圧縮機への負荷を抑えることも節電のポイントで、「こまめなスイッチのON/OFFを避ける」ことや「設定温度を下げるより風量を強める」ことなども工夫のひとつとのことだ。
電気代高騰によるエアコンの使用控え7割強、夏が近づくにつれ高まるエアコンの使用控え
「電気代高騰により、エアコンの使用自体を控えようと思うか」という質問に対して、7割以上(71.1%)の人が「とても思う」「やや思う」と回答。
これは、5月に同社が行った調査結果(エアコンの使用自体を控えようと思っている人:61.7%)と比べて約10ポイント上昇した結果となり、気温が高い日が増えてくる中で、エアコンや電気代への意識が高まってきた可能性が考えられるとしている。
夏のピーク時間帯に家庭の電力消費の多くを占めるとされるエアコンだが、厳しい暑さの中、節電のために無理に使用を控えると、熱中症を引き起こすリスクも考えられる。そのため暑さ対策として、エアコンを適切に使用することが重要となる。
同社は、エアコンのしくみや上手な節電方法を解説したWEBコンテンツ「エアコンの『冷やすしくみ』と電気代の関係」を公開。
コンテンツ内には動画「エアコンの『冷やすしくみ』がわかれば、賢く使える」も用意し、エアコンのしくみや効果的な節電につながる理由を分かりやすく紹介しているとのことだ。
【調査概要】
調査名:節電に関する実態調査
調査期間:2023年6月17日~6月19日
調査対象:全国の男女527名
調査方法:スマートフォンリサーチ
<参考>
ダイキン工業『エアコンの節電に関する実態調査』