日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第2回に登場するのは、タレントの荒川真衣さん。「生き物が大好き!」と語る荒川さんが、今話題の昆虫食の中からクリケットプロテインを紹介。
- 【プロフィール】
- 荒川真衣さん
- 昆虫300匹と爬虫類等、様々な生き物と暮らす現役看護師でありタレント。TikTokやYouTubeなどの動画編集を得意とするマルチクリエイターの才能もあり、近年はSDGsに強い関心を持ちSNSにて情報を発信。TV・雑誌と活動の場を広げている。
次世代フードと呼ばれるクリケットプロテイン
——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。
INNOCECTのクリケットプロテインを紹介します。原材料は、私が日頃からおすすめしている昆虫食のコオロギ(クリケット)です。このクリケットプロテインは粉末状になっているので、昆虫が苦手な人でも、普通のプロテインと同じように飲むことができます。
コオロギは、餌も少なければ水も土地も少なくて済む次世代フードと呼ばれています。INNOCECTの方に聞いたのですが、コオロギの飼育時のCO2排出量は牛に比べて28分の1といわれているようで、環境にもやさしく、とても重宝しています。
——エコである以外に、おすすめのポイントはありますか?
栄養価が高いところです。クリケットはタンパク質が豊富で、INNOCECTによると、100gあたり牛の約3倍のタンパク質を含んでいます。ほかにも、ビタミンやアミノ酸、食物繊維、鉄分、カルシウムなど美容成分も豊富に含まれているんです。味も抹茶やココアなどがあり、お水はもちろん豆乳と混ぜて飲むのもおいしいですよ。
——利用してみようと思ったきっかけを教えてください。
私自身、子どもの頃は自然が広がる田舎で生活していたので、動物や昆虫などと触れ合う機会が多く、生き物が大好きでした。また、私の住む地域では昆虫を食べる習慣があり、昆虫を食すことに全く抵抗がなかったんです。
生き物好きが高じて、上京してからも家でトカゲを飼っていたんですが、トカゲの餌が昆虫ということもあり、こっちでも昆虫を日ごろから食べていました(笑)。
INNOCECTの商品に出会ったのは2〜3年前で、初めはプロテインバーでした。これまでの昆虫食といえばインパクト重視のものが多かったのですが、INNOCECTの商品は見てのとおりとてもオシャレなんです。思わず手にとってみたくなるようなパッケージで売り出している昆虫食は、見たことがありませんでした。
——昆虫食について、周囲はどのような反応を示されていますか?
見た目が昆虫のままのものもあれば、クリケットプロテインのように見た目ではわからないものまで、知人やYouTubeの視聴者の方にプレゼントすることがあります。
「勇気を持って食べてみたら大丈夫だったよ」「意外とイケる!」なんて声もありますし、INNOCECTのような食品は昆虫食とは思われず、驚かれることもあります。もちろん強制はしたくないので、あくまでも選択肢のひとつと捉えてもらえたら嬉しいです。
私なりのサステナビリティ
——サステナブルな取り組みをしている企業やサービスを意識しますか?気になる取り組みがあったら教えてください。
以前、SDGsツアーというものに参加して石垣島を訪れたのですが、そこでアースクリーンやアップサイクルワークショップを行なっている縄文企画さんと出会いました。縄文企画さんは、現地でのゴミ拾いはもちろん、例えば集めたゴミからハロウィーンの衣装を作るといったポジティブな試みをしている企業です。サステナビリティに楽しんで取り組めることが素晴らしいですよね。
——生活のなかで、ご自身が意識して取り組んでいるサステナビリティはありますか?
自分が本当に好きなものを持つという意識もサステナブルなことだと思います。昔は量が多ければ多いほど良いという価値観でしたが、今はモノを減らした方が生活の質が良くなると感じています。そして、モノづくりの過程を知ると愛着が湧くので、最近はブランド名よりも背景にあるストーリーを重視するようになりました。
——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?
サステナビリティへの取り組みは、意識の高い人がやることと思われがちですが、エコバッグを使ったりマイボトルを持ち歩いたり、意外と身近にあるものですよね。いずれはSDGsやサステナブルといった言葉がなくなるほど、当たり前の世界になればいいなと思います。
サステナブルな選択は人生を豊かにしてくれるもの。みんな同じことをやろう!ではなく、選択肢が広がっている世界が素敵だと思います。