保育士の週4日勤務、6割以上が導入する園での勤務希望 懸念点は「給料の減少」「子どもたちが不安になる」など

保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する明日香は、常勤保育士102名を対象に、常勤保育士の「週4日制」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

常勤保育士の62.8%が、「週4日制」がある園での勤務を希望

まず、「「週4日制」がある園とない園では、どちらで働きたいと思うか。」と質問したところ、「週4日制がある園」が47.1%、「どちらかというと週4日制がある園」が15.7%という回答となった。

「週4日制」がある園とない園では、どちらで働きたいと思うか

週4日制がある園で働きたい理由、「休みがきちんと確保できる」が70.3%で最多

前問で「週4日制がある園」「どちらかというと週4日制がある園」と回答した人に、「週4日制がある園で働きたいと思う理由。(複数回答)」を質問したところ、「休みがきちんと確保できる」が70.3%、「ライフステージに合わせた働き方を選べる」が56.2%、「メリハリをつけて働ける」が34.4%となった。

週4日制がある園で働きたい理由

「週4日制」の働き方における懸念点、「給料が少なくなる」が66.7%で最多

最初の質問で「どちらかというと週4日制がない園」「週4日制がない園」と回答した人に、「「週4日制」の働き方における懸念点。(複数回答)」(n=18)を質問したところ、「給料が少なくなる」が最多の66.7%という結果に。

次いで「担任が不在となる日が増えることで、子どもたちが不安になる」が50.0%、「一日の勤務時間が増えても、結局残業は無くならない」が50.0%という回答と続いた。

「週4日制」の働き方における懸念点

「週4日制」の働き方の条件、「給与が少なくならない(現状維持)」が79.4%で最多

なお、「どのような条件があれば「週4日制」の働き方をしたいと思うか。(複数回答)」という質問には、「給与が少なくならない(現状維持)」が最も多く79.4%、次いで「週4日勤務変更による追加の残業がない」が56.9%、「休みを取る曜日を選ぶことができる」が51.0%という回答となった。

「週4日制」の働き方の条件

「週4日制」の働き方に期待すること、6割以上が「疲労やストレスの解消ができる」や「自分の時間が取れるようになる」と回答

「「週4日制」の働き方に期待すること。(複数回答)」を質問したところ、「疲労やストレスの解消ができる」が62.7%、「自分の時間が取れるようになる」が61.8%、「気持ちに余裕が生まれる」が54.9%という回答いう結果に。

「週4日制」の働き方に期待すること

週4日制となったときの休みの時間の使い方、約7割が「自分の趣味に時間を使う」と回答

「もし今、週4日制を使えるとしたら、どのようなことに休みの時間を使いたいか。(複数回答)」という質問では、最も多かったのは「自分の趣味に時間を使う」で70.6%、次いで「何もしない日を作る」が57.8%、「家族とゆっくり会話をする」が54.9%という回答となった。

週4日制となったときの休みの時間の使い方

【調査概要】
調査概要:常勤保育士の「週4日制」に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年6月9日〜同年6月10日
有効回答:常勤保育士102名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

<参考>
子ねくとラボ常勤保育士の「週4日制」に関する意識調査

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