リクルートマネジメントソリューションズは、2023年3月~4月に全国で開催した公開型新入社員導入研修受講者509名と、2023年2月~4月に開催したインハウス型新入社員導入研修およびWEB学習プログラム受講者1,840名を対象に「新入社員意識調査2023」を実施し、その結果を公表した。
■調査1 働くうえでの意識
調査結果によると、新入社員が働きたい職場の特徴として最も多かったのは「お互いに助け合う」で66.4%。次いで「お互いに個性を尊重する」が50.7%で、10年前と比較し21.8ポイントアップし過去最高を記録。「アットホーム」は37.3%と過去最低となった。
また、新入社員が働くうえで大切にしたいことは「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」が48.5%と最も多く、次いで「任された仕事を確実に進めること」が38.9%と過去最高を記録。「何事も率先して真剣に取り組むこと」は13.8%で過去最低となった。
上司に期待することとして最も多かったのは「相手の意見や考え方に耳を傾けること」で49.5%。次いで「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」が10年前から16.3ポイントアップし、49.1%で過去最高。
一方で、「仕事に情熱を持って取り組むこと」は19.6%で過去最低となったほか、「言うべきことは言い、厳しく指導すること」が10年前と比較し20.6ポイントダウンし、17.5%で過去最低となったとのことだ。
■調査2 仕事観
新入社員が仕事をする上で重視したいこととして最も多かったのは「成長」(28.8%)と「貢献」(26.7%)で、「競争」(2.4%)は昨年に続き最下位という結果に。
新入社員時代に身につけるべきことの中で、特に重要だと考えるものを尋ねたところ、「社会人としての基本行動」が38.9%で1位、「会社の理念や価値観に沿った行動」が0.9%で最下位となった。
就職先での勤続意向については、「現在の会社で勤め続けることにこだわらない・どちらかと言えばこだわらない」が57.4%で、「定年まで現在の会社で勤めたい・どちらかと言えば勤めたい」の33.2%を上回る結果となった。
【調査概要】
■新入社員意識調査2023 調査1
調査日:2023年3~4月
対象者:同社の公開型新入社員導入研修「8つの基本行動」の受講者509名
平均年齢:22.5歳
最終学歴:大卒以上82.9%
300名未満企業比率:67.0%
調査方法:質問紙調査
質問形式:期待や不安などに関する5つの質問について、選択肢のうち、あてはまるものを最大3つまで選択する・管理職・雇用・就職先での勤続意向などに関する質問について、リッカート式で選択する
■新入社員意識調査2023 調査2
調査日:2023年2~4月
対象者:同社のインハウス型新入社員導入研修およびWEB学習プログラム(学習管理システム利用)の受講者1,840名
300名未満企業比率 : 8.1%
調査方法:インターネット調査
質問形式:仕事をするうえで重視するキーワードについて、選択肢のうち、あてはまるものを最大2つまで選択する・得意なスタンスについて、あてはまるものを1つ、苦手意識のあるスタンスについて、あてはまるものを複数選択する
<参考>
リクルートマネジメントソリューションズ『新入社員意識調査2023』