衛星バス製造スタートアップApexがシリーズAで23億円を調達。2024年初頭に200kg規模用モデルを打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】

独自の衛星コンステレーションを構築する企業が増えるなか、衛星バスを製造するスピードや生産コストの差別化が求められています。

6月23日、衛星バスの大規模生産を計画しているApexがシリーズAラウンドで1,600万ドル(約23億円)を調達したことを発表しました。同社は2022年10月にはシードラウンドでの調達を発表しており、累計の調達額は2,700万ドル(約39億円)となりました。

Apexは2022年に創業した、ロサンゼルスに拠点を構えるスタートアップです。

創業者兼CEOのイアン・シナモン氏は、ディープラーニング技術を活用してX線画像システム用の自動脅威認識アルゴリズムを提供するSynapse Technologyを創業した人物です。Synapse Technologyのサービスは世界中の空港やイベント会場などの手荷物検査で導入され、2020年にアメリカのデータ分析企業Palantir Technologiesに買収されました。CTOのマックス・ベナッシ氏は、SpaceXやAstraでの勤務経験があるエンジニアです。

Apexは2024年初頭にSpaceXのライドシェアミッションで、200kg規模の衛星用バス「Aries」を打ち上げる予定です。その後は、Ariesを2024年に5台、2025年に20台、2026年に100台の衛星バスを生産する計画だといいます。

また、Apexは500kg規模の衛星用バス「Nova」や1000kg規模の衛星用バス「Comet」の生産も計画しています。

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参考

Apex’s Aries Spacecraft will Fly for the First Time on SpaceX’s Transporter-10 Mission

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