トヨタ自動車(以下、トヨタ)、豊田通商、三菱化工機は、バイオガスから水素を製造する装置を、タイ国内に初めて導入することを発表した。

今回導入される水素製造装置は、三菱化工機が製作を担当し、2023年11月にタイに導入したのち現地の鶏糞や廃棄食料由来のバイオガスから水素を製造するためのものとなっている。

また、水素製造にあたってはトヨタと豊田通商が協力して、バイオガスや水素の圧縮、貯蔵、輸送に関わる全体のシステム構築および導入、運用体制の構築を検討するという。

さらに、従来の水素ステーション関連設備としての水素製造装置とは異なるため、現地事情も加味した設計の適正化について3社およびそれぞれの現地事業体とも連携を図り、水素を「つくる・はこぶ・ためる・つかう」ためのタイでの一連の取り組みの一環として同装置を活用していく予定としている。

今後も3社は、日本の水素関連技術を活用し、各国・地域に合わせたクリーンエネルギーの活用促進に努め、様々なステークホルダーと連携し、水素社会とその先にあるカーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとのことだ。