パナソニックは、全国の20~60代の男女1,716人を対象にした「電気料金値上げによる家計への影響と家電での節電対策」に関する調査を実施し、結果を公表した。
■電気料金の値上げで家計への負担が大きくなりそうと回答したのは9割以上
パナソニックの調査で、電気料金の値上げがどの程度家計に影響を与えるかを尋ねたところ、「大きくなりそう」40.2%、「とても大きくなりそう」32.2%、「どちらかというと、大きくなりそう」18.6%と、影響度合いは異なるものの、9割以上の人が負担が増加するという回答結果となった。
■使い方の工夫で節電できそうな「節電期待家電」は「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫」「照明」がTOP4という結果に
続いて、使い方の工夫で最も節電に繋がりそうな家電を聞いたところ、TOP4は「エアコン」が63.6%、「テレビ」が8.7%、「冷蔵庫」が8.7%、「照明」が7.5%という結果に。
夏に利用が増えるエアコンが圧倒的な1位となり、節電への期待とその対策方法への注目が高まっていることが伺えた。
なお、今利用している家電での節電方法を尋ねたところ、「こまめにOFF」「家にいないようにする」「我慢、使わない」など手間や負担が伴う回答が多数あがったという。
この結果から同社は、”大変な節電方法”を選んででも、節電したいという意思が伝わる結果となったとしている。
なお同社は、無理しすぎずに相応の効果が見込める節電方法についても発信しているため、一部エアコンの節電方法を抜粋して紹介。
■エアコン節電方法
基本的なエアコンの節電方法としては室内機のフィルター掃除や室外機の周りにものを置かないことなどがあるが、そのほかにも快適性を保ちながら節電につながる以下の方法もあるとしている。
●エアコンはなるべく風量と設定温度を上げる。1℃上げると年間約1,400円以上の節約に
環境省によると、夏の冷房時、設定温度を1℃高くすると約10%の消費電力が削減されるという。また、冷やすために使う電力よりも風量を上げる方が使用量は少なくて済むため、冷房を1℃上げ、風量を上げることで、年間約1,400円以上節約することが可能となるという。(パナソニック製品「CS-J403D2」電気代31円/kWhで試算)
また節電のコツとして、エアコン起動時の「微風」は、設定温度に至るまでに時間がかかり、逆に消費電力が上がってしまいエアコンの風量は「微風」よりも「自動」運転がオススメ。
●扇風機やサーキュレーターとの併用で、エアコンを1℃下げるよりも電力消費を節約
冷たい空気は低い場所にたまるため、一般的に冷房時は上向きで風を送ると効果的に冷やせると言われているという。扇風機やサーキュレーターを併用し、冷気のムラをなくすことも同社は推進している。
なお、インターネットにつながるエアコンであれば、外出時も専用のスマートフォン用アプリを通じてさらに賢く節電ができるという。
パナソニックのエアコンと「エオリア アプリ」では、エアコンをつけっぱなしにして外出しても、事前に設定した距離以上に自宅から離れたタイミングでスマートフォンに通知する「切り忘れ通知」があるため、遠隔操作でスイッチを切ることも可能。
また、長時間ではなくちょっとした外出の際に便利なのが「つけっぱなし判定」。外出時間をアプリに入力するだけで、エアコンを「運転したまま」にした状態と、運転停止して「帰宅後に運転再開」した場合の電気代と帰宅時の室温を予測。どちらがエコかわかるため、電気代の節約に役立つとのことだ。
【調査概要】
調査期間:2023年5月26日~2023年6月2日
有効回答数:1,716名
調査主体:パナソニック株式会社
調査委託先:瞬速リサーチ
調査方法:インターネット調査
パナソニック調べ『電気料金値上げによる家計への影響と家電での節電対策』