クロス・マーケティングは、全国18~69歳の男女2,500名を対象に「SDGsに関する調査(2023年)」を行い、認知、意識・消費行動について分析、結果を公表した。
今回は、SDGsの浸透状況について、認知率の推移、17の目標の興味・関心などを分析したとのことだ。
■調査結果
【SDGs認知状況】
クロス・マーケティングが実施した調査によると、SDGsの認知率(”名称も内容も知っている”+”名称は聞いたことがある”)は83%と2022年とほぼ同様な結果であり、鈍化している。2022年より認知率がやや高まったのは、女性18~29歳と女性60代であった。
【17の目標の興味・関心】
SDGsの17の目標のうち”興味・関心がある”ものについて、コレスポンデンス分析(Correspondence Analysis)を用いて解析。
その結果、女性18~29歳、30代は「5.ジェンダー平等を実現しよう」、女性40代、50代、60代は「11.住み続けられるまちづくりを」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」の興味・関心が高くなっていた。
また男性60代は「16.平和と公正をすべての人に」、男性30代は「4.質の高い教育をみんなに」、男性18-29歳は「働きがいも経済成長も」に興味・関心を持っている傾向に。
なお、男性40代、50代は、17項目いずれも遠い位置にあり、興味・関心のなさが目立つ結果となっている。
【5.ジェンダー平等を実現しようで見聞きしていること】
17の目標の中でも「5.ジェンダー平等を実現しよう」について、普段目にしていることや身近で話題になっている出来事を自由回答で聴取したところ、「男女間格差(キャリア、賃金)」や「多様性・ダイバーシティ」「LGBT/LGBTQ」「性的マイノリティ」「ジェンダーレス」「ジェンダーレストイレ」などの声があがった。
平等には賛成するが、女性専用トイレが減るのは困るという意見も複数あがっている。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:18~69歳の男女、人口構成比に応じて割付
調査期間:2023年6月2日~4日
有効回答数:同調査2,500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります
<参考>
クロス・マーケティング『SDGsに関する調査(2023年)認知・興味関心編』