小型ロケット開発のFirefly AerospaceがSpaceflightを買収。軌道上サービスを強化【宇宙ビジネスニュース】

小型ロケット事業者による企業統合が増えています。

6月8日、小型ロケットや月面着陸船を開発するFirefly AerospaceSpaceflightを買収したことを発表しました。買収の条件は非公表です。

Spaceflightは複数のロケット打ち上げ事業者と協業して、打ち上げ枠を確保し、衛星の相乗り打ち上げサービスや衛星を目的の軌道に投入する機器を提供している企業です。

2021年12月にSpaceXのFalcon9の相乗り打ち上げに搭載する予定だった軌道投入機が燃料漏れを起こした後、2022年3月にSpaceXから協業を停止する通達を受けていました。

Firefly AerospaceはSpaceflightを買収したことで、宇宙空間での衛星の移動や軌道上でのホスティングサービス、月面輸送サービスを強化したい考えです。

Spaceflight はもともとSpaceflight Industriesの子会社でしたが、2020年2月に三井物産とアミューズメント事業などを手がける山佐が親会社のSpaceflight IndustriesよりSpaceflightの全株式を取得することで買収されていた経緯があります。今回Firefly AerospaceがSpaceflightを買収したことについて、三井物産と山佐から公式の発表はありません。

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参考

Firefly Aerospace Announces Strategic Acquisition of Spaceflight Inc. to Bolster On-Orbit Services

衛星ライドシェアサービスを展開する米国のSpaceflightを買収

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