Appleは、今秋よりAirPods全体にわたるソフトウェアアップデートを行い、パーソナルなオーディオ体験を一変させる新機能を追加すると発表した。

アップデートにより、AirPods Pro(第2世代)は「適応型オーディオ」「パーソナライズされた音量」「会話感知」という3つの新機能を追加。また、ラインナップ全体に通話や自動切り替えをより一層シームレスにする新機能や強化された機能も加わるとのことだ。
アップデートで追加される「適応型オーディオ」は、ユーザーの周囲の状況にもとづいて外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリングを動的に組み合わせる新しいリスニングモード。
この新しいリスニングモードは、ユーザーが一日を通じて常に変化する環境に身を置き、様々なやり取りをする中でのノイズコントロール体験をシームレスに調整するという。
また、パーソナルなオーディオ体験を継続的に向上させるために、「パーソナライズされた音量」が機械学習を活用して、長期にわたって周囲の状況と好みに合ったリスニングを理解しメディア体験を自動的に微調整。
さらに、AirPods Pro(第2世代)の装着中にすぐ近くにいる人と会話する方法として、ユーザーはただ話し始めるだけで、「会話感知」によって背景のノイズを抑えながら、音量を下げてユーザーの目の前にいる人の声を大きくすることができるとのことだ。
自動切り替え機能のアップデートでは、AirPodsを様々なApple製デバイス間で切り替えるのがより一層簡単になるという。ユーザーの様々なApple製デバイスとの接続時間が大幅に高速化することで、iPhone上のお気に入りのポッドキャストからMac上での仕事の電話への切り替えがよりシームレスになるとしている。
ほかにも、利便性をさらに高めるために、AirPods Pro(第1世代および第2世代)、AirPods(第3世代)、AirPods Maxに搭載される新しいミュートとミュート解除機能が、通話でのAirPodsの使用がより便利にするという。
ユーザーは軸部分(またはAirPods Maxの場合はDigital Crown)を押してすばやく自分の音声をミュートまたはミュート解除できるため、マルチタスクも楽に行うことができるとのことだ。

なお、AirPodsのデベロッパ向けベータ版は、既にApple Developer Programのメンバーに提供を開始。またこれらAirPodsの新機能は、今秋無料のファームウェアアップデートとして提供されるとのことだ。