米半導体大手エヌビディアの時価総額が5月30日に、一時的に1兆ドル(約140兆円)に達した。これは生成AIの需要増に伴う同社半導体の売れ行きが要因とみられる。同社の株価は、過去1年間で2倍以上に上昇している。

生成AIの利用が世界中で広まる中、エヌビディアはAI向け半導体で全世界の市場シェアの80%を占めている。これにより、同社株は引き続き買われている。

時価総額が1兆ドルに到達した米企業は、巨大IT5社(アップル、マイクロソフトなど)と電気自動車大手テスラに次いで、エヌビディアが7社目となる。半導体企業としては初めてのことだ。

エヌビディアの株価は30日の寄り付きで前週末終値から約4%上昇したが、その後買いが一服し、上げ幅を縮小。最終的には1兆ドルを下回って取引を終えた。

同社が製造する画像処理半導体(GPU)は、AIのデータ処理に広く用いられている。なおChatGPTを開発したOpenAIも、同社の顧客である。