Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」は、Omiaiが運営するマッチングアプリ「Omiai」と共同でOmiai会員を対象に、「Z世代」「婚活ど真ん中世代」「40代以降」のマッチングアプリに対する意識調査を実施し、結果を公表した。
Z世代の53%が「マッチングアプリは当たり前の出会いの手段」と認識
「マッチングアプリの印象・イメージ」を調査したところ、Z世代は53%、婚活ど真ん中世代は59%で「当たり前の出会いの手段」が1位となり、「怪しい」という回答よりも多いことが判明した。
Z世代を中心に、かつてマッチングアプリに対してあった「怪しい」や「危険な出会い系サービス」という印象は少なくなっていることがうかがえる。
さらに年齢を細分化すると、30歳以下では「当たり前の出会いの手段」が56%だった一方、「遊び人が多い」が43%の結果に。
また、40代を境にマッチングアプリに対して「怪しい」という印象を持つ割合が49%と、半数近くまで増加。「恋人と出会える一般的な場」と比較し、2倍以上となっている。
Z世代の76%が、マッチングアプリの利用を周りに話している
「マッチングアプリの利用を周囲に話しているか」について調査したところ、Z世代では76%、40代以上では42%が「周囲に話している」と回答。
「マッチングアプリの利用を周囲に話している」と回答した人に対して、「誰にマッチングアプリの利用を公言しているか」を質問したところ、1位は79%で「親しい友人」となった。また、2位は33%で「職場の人」、3位は31%で「知り合い」と続き、「家族」は24%で「親しい友人」に比べて3倍という結果に。
一方、親世代がマッチングアプリの利用に反対するのでは、という印象から、親しい友人に比べ話しづらい傾向があるのにもかかわらず、5人に1人は家族に話しているという点は意外な結果となった。
世の中でマッチングアプリが一般的になってきていることで、親世代も受け入れる準備が整ったと判断している人が多いのではないかと同社は推測している。
Z世代のマッチングアプリ利用目的は、「リアルで繋がりのない人と出会いたいから」が58%
「マッチングアプリを使う理由」では、Z世代は58%が「リアルで繋がりのない人と出会いたいから」と回答した一方、婚活ど真ん中世代の60%は「婚活目的だから」と回答。マッチングアプリを「結婚相手探しの手段」として、自身の将来のために真剣に利用している人が最多となった。
また40代以上では、婚活目的だけでなく、Z世代と同様「リアルで繋がりのない人と出会いたいから」を目的に利用する割合が21%で、婚活ど真ん中世代の19%より多い結果に。
また、どの世代でも「お金がかからないから」や「時間や手間がかからないから」といった「コストパフォーマンス」や「タイムパフォーマンス」いわゆる「コスパ/タイパ」を目的とした利用は10%以下と低い結果となった。
マッチングアプリは、相手探し、相手へのリアクション、マッチング後のメッセージなど、時間や手間を要するので、「コスパ/タイパ」重視での利用は少ないことがうかがえる。
近年では結婚相談所が運営するマッチングアプリや婚活に特化したマッチングアプリ、人が仲介しオンラインで理想の相手とマッチングしてくれる婚活サービスなど、様々なマッチングアプリが登場。
目的に応じて使い分けることができ、人やAIが介入したマッチングによりお相手探しの手間が省けることから、同社は「コスパ/タイパ」重視の人もマッチングアプリやマッチングサービスの利用が増えていくのではないかと考察している。
【アンケート調査概要】
調査名称:マッチングアプリに関する利用・意識アンケート
調査方法:Webアンケート
調査期間:2022年08月30日〜2022年12月2日
調査対象:恋愛マッチングアプリ「Omiai」ユーザー
調査人数:786人
<参考>
Parasol「恋愛婚活ラボ」・Omiai『マッチングアプリに対する意識調査』