ピップは、新型コロナウイルスの5類移行や感染対策のマスクの着用が個人の判断に委ねられるなど、“脱コロナ”の動きが加速する中で、コロナ禍入社の社会人がどのような変化を感じているか、2020年~2022年に社会人になった20代~30代の男女を対象に調査を実施し結果を公表した。

■脱コロナの動きが進み、テレワークからオフィス回帰へ?

昨年までと比較し、今年度は出社の頻度が変化したかという質問に対し、「変わらない」と回答した人が71.0%と最も多かった一方で、全体の21.7%の人が「出社の頻度が増えた」と回答した。

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、オフィス回帰の動きも一定数あることが伺える結果となった。

昨年までと比較し、今年度は出社の頻度が変化したか

■出社の頻度が増えたことによる良い変化、悪い変化

出社の頻度が増えたと回答した100名を対象に「出社の頻度が増えたことによる良い変化」を聞いたところ、「コミュニケーションが取りやすい」と回答した人が58%と最も多く、次いで「身体を動かすようになった」37%、「オンオフの切り替えがしやすい」28%という結果となった。

業務上の良い変化だけでなく、プライベートにも影響する変化があると感じている人が多いことがうかがえる。

出社の頻度が増えたことによる良い変化

続いて「出社の頻度が増えたことによる悪い変化」について聞くと、「通勤時間の発生」と回答した人が54%と最も多い結果となり、次に「身体の不調」33%、「自分以外の仕事が増える」25%という結果に。

「出社の頻度が増えたことによる良い変化」に関する回答で、「身体を動かすようになった」という健康面での良い影響を感じている人が37%だったのに対し、悪い変化として「身体の不調」を感じている人も約3割いることがわかった。

これまで必要無かった、満員電車での通勤やそれに伴う睡眠時間の減少による生活リズムの変化に加え、他の人の仕事を振られる機会が増える、上司や先輩の目が気になるなどの精神的なストレスも影響していると同社は考察している。

出社の頻度が増えたことによる悪い変化

また、「出社の頻度が増えたことによる悪い変化」として、「身体の不調」と回答した33名に対し、現在感じている体の不調の具体的な症状について聞いた質問では、実に75.8%の方が「首・肩のコリ」と回答。

出社頻度が増えたことで、多くの若手社員が「首・肩のコリ」に悩まされている実態が明らかに。

現在感じている体の不調の具体的な症状

2番目に多い「寝不足」「眼精疲労」と回答した方は51.5%となっており、「脚のむくみ」33.3%、「頭痛」27.3%と続いた。

【調査概要】
調査名:出社頻度の増加による影響
調査対象:1都3県在住で、2020年~2022年に社会人になった20代~30代の男女641名
調査期間:2023年5月12日~18日
調査方法:インターネット調査
調査主体:ピップ
調査実施機関:アイブリッジ

<参考>
ピップ『出社頻度の増加による影響