東京都の神田小川町三丁目西部南地区市街地再開発組合と、日鉄興和不動産、三菱地所、三菱地所レジデンスの3社は、「神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合を設立したことを発表した。

神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業 位置図

開発地区は、東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線の「神保町」駅やJR「御茶ノ水」駅に近接し、駿河台下交差点に面する約0.6haのエリア。

同プロジェクトでは、既存建物の耐震化や不燃化といった共通課題の解決を図り、地域の活性化や安全・快適な歩行者空間の確保を目指すとのことだ。

配置図

■同プロジェクトの特徴

(1)地域特徴を活かした賑わいの場の創出:
各種広場・歩行者空間を設け、地域特性を活かした拠点創りを目指す。

(2)街区全体の不燃化・耐震化:
既存の老朽化した建築物等を整備し、地区全体の耐震化・不燃化を進める。また、災害時には広場や防災備蓄倉庫等を活用し、帰宅困難者の受け入れなど都市防災性の向上に寄与。

(3)安全・快適な歩行者ネットワークの形成:
敷地内に歩道状空地を設け、歴史ある富士見坂をシンボルロードとして整備するとともに、明大通りを含めて無電柱化を図り、地区内のバリアフリー化を推進する。

(4)地域コミュニティーの強化、子育て・教育環境の充実:
中高層部に住宅を整備し、地元住民が利用できる活動スペースを設けるなど、地域コミュニティーの活性化に取り組む。

断面イメージ

■プロジェクト概要
名称:神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業
所在地:東京都千代田区神田小川町三丁目10番1他(地番)
施行区域面積:約0.6ha
建築面積:約1,540㎡
延べ床面積:約31,120㎡
建物用途:住宅、事務所、店舗
総戸数:約104戸 ※地権者住戸含む
構造規模:地下2階/地上22階・約110メートル

■今後のスケジュール(予定)
2024年度:権利変換計画認可
2024年度:工事着手(解体工事含む)
2029年度:建物竣工