大東建託は、同社が保有する本社ビル「品川イーストワンタワー」(以下、本社ビル)において、2020年より建物を使いながらZEB(ゼブ:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化に向けた改修工事を試験的にすすめ、2023年3月、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)のZEB認証を取得したことを発表した。

大東建託本社ビルがZEB認証を取得

政府は、2050年のカーボンニュートラルに向け脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しており、全国に多数存在する既存ビルの省エネ化が喫緊の課題となっている。

同社も、2050年までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指し、今回の改修工事により同ビルは、事務所用途部分で基準一次エネルギー(※)消費量から40%以上、建物全体では20%以上削減することができるという。

大東建託は今後、本社ビルの運用を通じてエネルギー収支を引き続き検証するとともに、2050年ネットゼロ目標の着実な達成と脱炭素社会実現に貢献するとのことだ。

(※)基準一次エネルギー:
平成28年省エネルギー基準で定められる、空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備及び昇降機を使用する際の消費量。