NASA、有人月面着陸船の開発企業にBlue Originを選定。SpaceXに続く2社目。29年に有人実証を実施予定【宇宙ビジネスニュース】

有人月面着陸システムのイメージ Credit : Blue Origin

5月19日、NASAはアルテミス計画で使用する有人月面着陸システム(HLS)の開発企業にBlue Originを選定したことを発表しました。Blue Originが主導するナショナルチームのパートナーには、Lockheed Martin、Draper、Boeing、Astrobotic、Honeybee Roboticsが含まれています。

有人月面着陸システムの開発企業として選定されたのは、SpaceXに次いで2社目。1回目の公募にはDyneticsとBlue Originを中心としたナショナルチームも参加していましたが、選定されたのはSpaceXのみでした。これに対してBlue Originは不適切な評価がされていたのではないかと抗議。NASAを連邦裁判所に提訴しましたが、申し立ては連邦裁判所によって棄却されました。

その後、NASAのビル・ネルソン長官は有人月面着陸システムの開発企業を新たに公募することを2022年3月に発表していました。

今回発表されたBlue Originとの契約では、2029年に予定されているアルテミスVでの有人実証試験の前に、1回の無人実証試験が含まれています。契約金の総額は34億ドルです。

NASAは「Blue Originとの契約により、(有人月面着陸船の)乗組員の増加やミッション期間の延長、より多くの物資の輸送など、同じ持続可能な着陸船の要件を満たす着陸船をアルテミスVで実証し、複数のプロバイダーが、アルテミス計画のミッションでNASAが月面にアクセスするニーズを満たす、将来の機会を求めて競争することが可能になります」と述べています。

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参考

NASA Selects Blue Origin for Astronaut Mission to the Moon

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