Amazon、尼崎FCに災害支援物資の保管拠点を開設 避難民のニーズが高かった商品セレクション

Amazonは、兵庫県尼崎市に立地するAmazon尼崎フルフィルメントセンター(以下、尼崎FC)に、自然災害で被災した人々に、迅速かつ効率的に支援物資を届けるためのDisaster Relief Hub(災害支援物資の保管拠点)を開設すると発表した。

世界中のAmazonは、企業理念として戦争や自然災害における人道支援に貢献する社会的責任があると考えているという。またAmazonは、地域社会とのパートナーシップを大切にしているとのことだ。

このプロジェクトは、災害支援を専門とする公益社団法人Civic Force及びNPO法人ピースウィンズ・ジャパン、尼崎市役所など、地域のコミュニティとの連携によって実行されるとしている。

尼崎FCの中に設置されるDisaster Relief Hubには、約50種類の災害支援物資が合計で約1万5000アイテム保管されるという。それらの物資は、AmazonのパートナーとなるNPOの2団体が行った過去15年間に渡る活動実績データをもとに、避難民のニーズが高かった商品セレクションを行っているとのことだ。

これらの支援物資は、AmazonとNPOの間で事前に設定された災害時の被害規模の評価(トリアージ)によって、支援の必要性を判断したのち72時間以内に被災地に配送する計画であるという。

Amazonは現在、全国にユーザーの利便性を向上させるための物流ネットワークを拡大している。Amazonの物流拠点であるフルフィルメントセンターでは、「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」による効率的かつ迅速な商品の入荷・出荷オペレーション、また各地に所在する配送拠点であるデリバリーステーション(DS)は、安全かつ地域の交通事情に即した商品を届けるサービスを展開。

今回のDisaster Relief Hubは、今夏神奈川県の相模原フルフィルメントセンターにも開設される予定がある他、順次、社会的ニーズに応じたエリアの拡大を計画しているとのことだ。

Disaster Relief Hubは、Amazonが確立したグローバルな災害支援プログラムの一部であり、最近発生したトルコ・シリア大地震やオーストラリアにおける森林火災など、世界中で95件を超える自然災害の影響を受けたコミュニティを支援するために、2,000万以上の救援物資を調達して発送してきた。

Amazon独自のリソースと物流は、有事の際に脆弱な立場に置かれた人々の支援に役立つという。Amazonの災害支援活動では、その技術とグローバルな物流ネットワークを活用して、必要な時に迅速かつ効果的な支援を提供しているとのことだ。

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