「2024年新卒採用が難しい」約8割の企業、既卒や第二新卒などを対象にした「20代通年採用」への踏み切りが半数以上

新卒 就活

学情は、企業・団体の人事担当者を対象に「2024年卒採用」に関する調査を実施し、結果を公表した。

2024年卒採用では、3年生の3月末時点で「内定率」が5割に迫るなど、学生優位な売り手市場感が強まっているという。今回、企業は2024年卒採用の難易度をどのように捉えているか、アンケートを実施したとのことだ。

■2024年卒採用が「難しい」と回答した企業が8割超

2024年卒採用の難易度について、47.3%が「難しい」と回答。「やや難しい」34.2%を合わせると、8割以上の企業が「採用難易度が高い」と感じていることが分かった。

2024年卒採用の難易度について、どのように感じているか

「プレエントリー数も、選考参加者数も、前年より大きく減っている」「昨年と同じ時期に、採用広報を開始したら、母集団が昨年の半数にも満たない。早期化を実感している」「3月の広報解禁時には、企業探しを終えている学生が多く、母集団形成ができていない」「既に複数の内々定を持っている学生が多く、内々定を出しても承諾に至らない」など、売り手市場や早期化を指摘する声が上がったという。

また、「コロナ禍でリアル開催イベントの出展を見合わせていたのでノウハウがなく、いざリアルの場で母集団形成をしようと思っても効果的にアピールできていない」「ここ数年オンライン選考が大半だったので、リアル面接で学生をグリップするスキルが低下している」といった声も寄せられたとのことだ。

■2024年卒採用の難易度が高いことを受け、半数以上は「20代通年採用」を実施。「実施を検討」も23.2%

2024年卒採用の難易度が高いことを受け、既卒や第二新卒など20代を対象にした「20代通年採用」を検討しているかを尋ねると、50.1%が「既に実施している」、23.2%が「検討している」と回答。

新卒採用の難易度が高くなっていることを受け、「20代通年採用」の導入に踏み切る企業や、導入を検討する企業が多いことが明らかとなった。

2024年卒採用の難易度が高いことを受け、「20代通年採用」を検討しているか

【調査概要】
調査期間:2023年4月24日~2023年4月28日
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:529社
調査方法:Web上でのアンケート調査

<参考>
学情『「2024年卒採用」に関する調査

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