マーケティングDX事業を営むナイルは、全国の男女2204名を対象に、ChatGPTと検索エンジン使用時の検索行動に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■検索を目的に「ChatGPT」を利用したことがある人は約2割
全国男女2204人のうち、16.6%が何か調べたいときに「ChatGPT」を利用したことがあると回答。
■ChatGPTの回答に対し「検索エンジンで調べ直した」人は約8割
検索時にChatGPTを利用したことがある男女433人のうち、ChatGPTで得た回答に対して「検索エンジン」を利用したことがある人は79.7%、利用したことがない人は20.3%となった。
■ChatGPTと検索エンジンの検索目的に差
ChatGPTと検索エンジン、それぞれの利用目的をヒアリングした結果、どちらも1位は「趣味に関すること」、次いで「仕事、勉強の情報収集」という結果に。
一方で3位以降の順位に差があり、ChatGPTと検索エンジンの利用目的に差があることがわかった。
ChatGPTの3位は「プログラミング(37.3%)」、ついで「歴史(28%)」「悩み(27.3%)」。検索エンジンの3位は「ニュース(41.1%)」、ついで「知らない言葉、人物(40.7%)」「料理のレシピ(39.2%)」となっている。
■回答を得られるまでの検索回数:ChatGPT「2~3回」検索エンジン「1回」が最多
ChatGPTと検索エンジン、それぞれの検索、質問を入力したあとの行動として、ChatGPTは「2~3回質問を続けた(47.7%)」、検索エンジンは「1回の質問で答えがでた(39.1%)」との回答が最多に。
同社は今回の調査の結果、検索を目的にChatGPTを利用する人は約2割で、またその回答に対して検索エンジンで調べ直す人は、約8割であることがわかったとしている。
一方で、ChatGPTと検索エンジンで異なる検索目的を持っていることもわかったという。
Googleは、検索に生成AIを導入した新たな仕組みである「Search Generative Experience(SGE)」を発表し、同社はChatGPTのように質問から質問へと連続したやりとりから、Webコンテンツや画像、動画を紹介し答えを探索していくような新しい検索体験ができるようになるかもしれないと考察している。
同社は今後もユーザーの検索行動を調査していくとのことだ。
【調査概要】
調査期間:2023年5月1日~2023年5月8日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20代~40代男女2204人
年齢:20~29歳35.1%、30~39歳40%、40~49歳25%
職業:公務員4.3%、会社員56.3%、自営業2.9%、自由業2%、専業主婦(主夫)10.5%、パートアルバイト・パート17%、学生6.1%
<参考>
ナイルのマーケティング相談室調べ『ChatGPTと検索エンジン使用時の検索行動に関するアンケート調査』