多様化する自動販売機、今後は「冷凍食品」の販売が増えると予測 技術の進歩で顔認証決済などにも期待 DH調べ

自動販売機の販売&運用支援「KAKUDAI」サービスを提供する、ダイレクト・ホールディングス(以下、DH)は、全国20代〜60代の男女に「自動販売機についての調査」を実施し、結果を公表した。

■自動販売機で一番購入されているのはやはり「飲料」

今回の調査で、「自動販売機でどういった商品を購入しているか?」と聞いたところ、「飲料」が97.0%と圧倒的に多い結果となった。

自動販売機でどういった商品を購入しているか

昨今、冷凍保存が可能な自動販売機も多く普及しているため、自動販売機で販売されているものは多岐にわたっている。「自動販売機=飲料」のイメージはまだまだ強いと思われるが、飲料以外ではどのような商品が購入されているのかを調査。

その結果、「飲料」に続き購入されていた商品は「アイス」が11.3%、「食料品(お菓子などの軽食)」が6.6%、「酒・たばこ」が4.5%、「冷凍食品」が3.4%と続いた。

飲料以外ではどのような商品が購入されているのか

アイスの自販機、酒・たばこの自販機は1970年代、1980年代から伝統ある自販機で、台数も多いというところで割合が高いと言えるが、冷凍自販機はここ最近で急激に拡大。DHは、冷凍食品の自動販売機が急増している理由として以下のような検討を挙げている。

1.需要の拡大:現代の生活スタイルが正しくなり、調理時間の短縮や食事の手軽さを求める者が増加しているため、冷凍食品の需要が拡大。

2.技術の進歩:冷凍食品の品質や美味しさが向上し、長期保存が可能となっているため、自動販売機でも十分な品質をじっくり販売できるようになった。

3.コストの削減:自動販売機による販売は店舗運営のように人件費や家賃等のコストを重視できるため、低価格で販売可能に。

なお、DHは今後の広がりとしては以下のような点を予想している。

1.冷凍多様な商品展開:
現在は食品の自動販売機が主流だが、今後はスーパーで販売されるような冷蔵食品や鮮度の高い野菜や果物などの自動販売機も出現する可能性がある。

2.設置場所の拡大:
現在は主に駅や商業施設、道の駅などの交通量が多い場所に設置されているが、今後はさらに多様な場所に設置されることが考えられるという。公共施設やオフィスビル、アパートの一室など、ニーズに合わせて設置場所が広がると予想。

3.技術の進歩:
現在はQRコード決済やICカード決済が主流だが、今後は顔認証やスマートフォンアプリを利用した決済など、より便利でスピーディーな決済システムが導入されることが期待されるとしている。

今回の調査では冷凍食品の自動販売機は3%ほどの割合となっているが、DHは、今後は飲料に次ぐ割合まで上がっていくことが予想できるとしている。

【調査概要】
調査期間:2023年4月21日〜2023年4月24日
調査方法:インターネット調査
調査人数:11,041名
調査対象:1年以内に自動販売機の利用がある全国20代~60代男女
モニター提供元:Find Wow

<参考>
ダイレクト・ホールディングス『自動販売機についての調査』

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