4月7日からS-Booster 2023の応募が始まっています。S-Boosterは宇宙を活用したビジネスアイデアコンテストです。日本国内およびアジア・オセアニア地域のベンチャー、異業種の企業、個人などを対象としています。2017年から開催され、今年は6回目の開催となります。主催は、内閣府宇宙開発戦略推進事務局です。

賞の種類と金額 Credit : S-Booster

S-Boosterには6つの賞が用意されており、最優秀賞に選ばれたアイデアには賞金1000万円が授与されます。

2017年の初開催時には最優秀賞が100万円だったため、金額が大幅に増加していることがわかります。また、審査員特別賞とアジア・オセアニア賞はそれぞれ1件ずつ100万円の賞金です。

S-Boosterが始まったのは2017年からですが、その背景には宇宙ビジネスの裾野を拡大し、日本の産業成長の起爆剤となる場にしたいという思いがあります。

実際に、過去にS-Boosterで受賞したチームはすでに多くの実績を残しはじめています。

例えば、衛星データを利用したビジネスを展開する天地人は2018年に受賞し、今はJAXAベンチャーの1社として、データの地上利用から農業課題の解決にまで取り組み、国内外でサービスを提供しています。

また、宇宙ロボットを開発するGITAIは2019年に受賞しました。GITAIが開発した宇宙用ロボットアームは、2021年にISS(国際宇宙ステーション)へ搭載され、技術実証が行われました。

このようにS-Boosterの受賞は宇宙ベンチャーの誕生と発展のきっかけになっています。

今年のS-Boosterのスポンサーは、ANA、資生堂、スカパーJSAT、ソニー、ホンダ、三井物産、横河電機、LocationMindの8社です。

今年度からは資生堂が加わりました。上述した賞の他、各社がスポンサー賞を選ぶ、スポンサー賞(賞金は50万円)もあります。各スポンサーごとにテーマが提示されており、応募者はスポンサー企業の提示テーマに沿ったビジネスアイデアを提出することも可能です。

2023年の応募は2023年6月12日(月)17時まで(日本時間)となっています。
詳しい応募要項は以下のリンクからご覧ください。
S-Boosterの詳細と応募要綱を見る

関連記事