副業として活動するハンドメイド作家の約80%が「収入を得ている」 半数がコロナ禍以降に活動を開始

GMOインターネットグループのGMOペパボが運営するハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」は、登録作家を対象に「ハンドメイド作家における副業調査」を実施し、結果を公表した。

「ハンドメイド作家における副業調査」

■半数がコロナ禍(3年未満)で作家活動を始めたと回答

副業としてハンドメイド作家活動を行う人に活動歴をたずねたところ、半数がコロナ禍(2020年)以降に活動を開始したと回答。

職業別に見ると、特に会社員の割合が高く、会社員においては59.1%が作家活動歴が「3年未満」となっているという。余暇時間の変化や物価高が影響し、副業としてハンドメイド作品の販売を始める人が増えたと考えられるとのことだ。

兼業・複業・副業として作家活動を始めたのはいつ頃からか

■副業作家の80%近くがハンドメイド作品の販売で売上を得ている

また、80%近くがハンドメイド作家活動で収入を得ており、1万円以上の収入を得ている人も30%弱に上ることが分かった。100万円以上の収入を得ている人もいることから、副業でも努力や工夫次第で大きな売上が可能であることが明らかとなった。

作品販売における平均的な1か月の売上

■10万円以上の売上がある場合、週に「20~30時間」作業をしている作家が多い

1週間における作品制作や発送作業などの作業時間を尋ねたところ、「5時間未満」が最も多く39.8%、次いで「5時間~10時間未満」が24.2%、「10時間~20時間未満」が18.8%と、作業時間が増えるごとに回答者数が減少する傾向が見られた。

一方で、作業時間と売上の関係性について分析したところ、作業時間が「5時間未満」の人の中で、「5千円未満」の売上が最も多いという結果に。「10万円以上」の売上がある人の中では、作業時間を「20時間〜30時間未満」(21.1%)と回答している人が最も多くなっている。

作業時間が5時間未満で「10万円以上」の収入を得ている人もいるものの、全体でみるとその割合はわずか0.1%。ハンドメイド作品販売で一定の売上をあげるためには、高品質かつ独創性のある作品を販売することが重要であり、作業時間が増えるほど売上が増加する傾向があることが示されたとしている。

■ハンドメイド作家にも値上げの影響、約75%が素材の価格が「上昇した」と回答

昨今の物価高を受けて、素材の価格に関する質問を行ったところ、「上昇した」と回答した人は74.2%に上った。素材の値上がりへの対策として、「作品の販売価格を変更した」という回答が圧倒的に多く、今後の価格変更を検討している人も多いことが分かった。

直近1年で素材の価格は上昇したか
素材の上昇を受け、どのような対策をしているか

素材の値上がりに対処するためには、単に値上げをするだけではなく、作品やブランドの価値を向上させる工夫や、作品制作以外でも収益をあげる方法を検討する必要が出てくると考えられるとのことだ。

【調査概要】
調査テーマ:ハンドメイド作家における副業調査
調査期間:2022年12月26日~2023年1月9日
調査方法:インターネット調査
調査対象:「minne byGMOペパボ」に登録し、副業でハンドメイド作品販売をしている作家5,066名(本業の職種別割合:パート・アルバイト 21.6%、主婦・主夫 20.9%、会社員 15.7%、自営業 7.9%、学生 0.2%、その他 33.7%)

<参考>
「minne byGMOペパボ」ハンドメイド作家における副業調査

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