Z世代、「将来不安に備え現状をできるだけ把握したい」 メルカリ、「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」実施

メルカリ総合研究所(運営:メルカリ)は、18歳〜57歳の男女600人を対象に「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」を実施。

昨今、コロナ禍でのオンラインでの消費機会の拡大により、家計におけるネットショッピング利用世帯の割合は2021年に初めて過半数(52.7%)を超えた。同様に、キャッシュレス決済の利用も拡大しており、2022年は初めて100兆円超の水準となっており、支払手段としてのクレジットカードの利用ニーズは拡大する一途をたどっているとのことだ。

今回、こういった背景から、各世代の行動特性とクレジットカードに求めるニーズを紐解くため「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」を実施。

同調査結果から、Z世代は上の世代に比べ、プレゼントやデリバリーも含めた「想定外」を、失敗やストレスと捉えやすい”サプライズアレルギー”を持つ傾向が浮き彫りになったとのことだ。

特にバブル世代との比較では、「想定外」を失敗と捉える傾向が1.5倍にも。また「想定外」に備え、事前に情報を効率よく把握したい(=「タイパ(タイムパフォーマンス)」)と考える状況も明らかに。

一方で、クレジットカードについては、Z世代の半数以上が、リアルタイムに利用明細を把握したいと回答。

また、クレジットカードに求めるニーズでは、バブル世代が「お得」を重視するのに対し、Z世代は「安心感」や「使いすぎ防止」を重視する傾向に。今後に向けては、アプリ上での管理をはじめ、将来的な不測の事態(サプライズ)に備え、自身で利用を管理・把握したいとの心理も伺える結果となったとのことだ。

調査結果詳細

1)時間や透明性に関する考え方

○Z世代は効率的でないことや「想定外」なことを避ける”サプライズアレルギー”を持つ世代
Z世代の時間や透明性に関する考え方を聞いたところ、上位は、同率1位で「効率的でないことにストレスを感じる(63.3%)」、「時間を圧縮するための手段・行動を考えることが多い(63.3%)」、2位は「想定外のこと/サプライズなことはできるだけ避けたい(61.4%)」という結果に。

また、半数以上が「結論だけ先に知りたい(57.3%)」、「デリバリーは配達状況を見て、いつ到着するか確認する(51.3%)」、「プレゼントは先に相手に欲しい物を聞いて購入する(51.3%)」などタイパ重視や“サプライズアレルギー”の傾向が見てとれたという。

2)「想定外」のことに関する考え方や将来への備え

○「想定外」なことは失敗と捉えるZ世代
「想定外」のことが起こるのは「失敗」だと捉えるか「経験」だと捉えるかを聞いたところ、Z世代は30.0%が失敗と捉えるのに対し、バブル世代は21.3%という結果であり、Z世代の方が1.5倍も「想定外」なことが起こることを失敗として捉える傾向に。

○Z世代の約8割が、臨時収入は将来不安に備えて貯金を選択
現金50万円をもらったらどう扱うかを聞いたところ、どの世代も「貯金する」が最も高い結果になりましたが、その中でもZ世代が最も高く約8割(77.3%)が貯金すると回答。
また、その理由として回答者の約半数が「緊急時の備えができる/将来の不安に備えるため」と将来不安への備えとして貯金すると回答しており、想定外に備えるZ世代の傾向が明らかに。

一方で、月々の支出額を把握しているかという問いについては、バブル世代は86.6%が把握していると回答する一方で、Z世代は72.0%と相対的に把握できていない傾向に。

3)クレジットカードに求めるニーズ

現在利用しているクレジットカードについて

○現在使っているクレジットカードを選ぶ理由はお得さ
現在メインで利用しているクレジットカードの選択理由については、全世代では、上位から、「ポイントの還元率が高いから(43.2%)」、「年会費が安い/かからないから(41.7%)」とお得かどうかが選択理由の上位に。

○バブル世代はお得で選択する一方、Z世代は安心で選択する傾向に
お得で選択する傾向は、バブル世代が特に顕著で、「年会費が安い/かからないから(51.2%)」、「ポイントの還元率が高いから(44.9%)」という回答。

一方で、Z世代は、「ポイントの還元率が高いからは約4割(41.4%)」と高いものの、バブル世代と比較すると、「家族や友人に勧められたから」、「専門家やインフルエンサーが勧めていたから」、「カードの名前を聞いたことがあったから」等が比較的高く出ており、きちんと知っている/理解しているサービスで安心できるものを選択する傾向に。

■クレジットカード利用する際の懸念

○バブル世代はセキュリティ面を懸念する一方、Z世代は利用と管理に対する懸念を持つ
クレジットカードの懸念点を聞いたところ、バブル世代は、「失くしたときの対処に手間がかかる(29.1%)」、「セキュリティに不安がある(26.0%)」とセキュリティ面が上位であったが、Z世代は、「つい使い過ぎてしまう(32.3%)」と「決済後に利用明細の反映に時間がかかる(27.3%)」がそれぞれ約3割と上位であり、利用と管理ができないことへの懸念が大きい傾向に。

○Z世代はリアルタイムに利用明細を把握したい
また、利用明細がリアルタイムに把握できないことについて、ストレスや不安を感じるという回答がZ世代は約半数(51.5%)であったのに対し、バブル世代は41.0%と、Z世代の方がリアルタイムに管理・把握したいという傾向を示した。

■利用したいクレジットカードの特長

○Z世代はクレジットカードに利用の管理や把握できることを求める傾向に
利用したいクレジットカードの特長としてZ世代とバブル世代で意識の差が大きい項目を見たところ、「よく使うアプリで使える・管理できる(Z世代72.0%:バブル世代54.7%)」、「支払い方の柔軟性が高い(Z世代74.0%:バブル世代56.0%)」、「利用上限金額を自分で設定できる(Z世代70.7%:バブル世代61.3%)」など、自身で利用を管理しやすいかどうかという点が多く、Z世代の方が管理・把握したいというニーズがあることが伺える結果に。

【調査概要】
調査時期:2023年3月10日~3月12日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、18〜57歳、男女600名
調査機関:シグナルリサーチ
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入

モバイルバージョンを終了