パナソニック 空質空調社(以下、パナソニック)は、2023年度よりIoTやクラウド、AI技術の開発を強化すると発表した。

具体的には、2023年5月8日に大阪・梅田に特化した拠点「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA(ソリューションズ ゲート オオサカ ウメダ)」を開設。また、提案から機器導入後まで幅広くデータ分析やAI活用を目指すカスタマーサクセス部を発足、さらにAI・クラウド人材の採用強化により、空質空調のソリューション事業を拡大するとのことだ。

パナソニック、AI技術の開発を強化 大阪・梅田に新拠点をオープン AI人材などを2025年までに100名規模で増員

空質空調機器は製品機能の向上に加えて、AI・クラウド技術がますます重要になっているという。

国内外でクラウド接続されたパナソニックの機器は2017年の4,000台から2023年には100万台と250倍に増加。機器をインターネットに繋げ、様々なデータを収集することで、運転状況の可視化や遠隔操作などの管理効率化はもちろん、使用環境に応じた自動制御による省エネルギー化を実現する。

同社は、AI・クラウド開発を加速させ、新たな付加価値の提供を通じて、提案から導入後の保守メンテナンスまでを含むソリューション事業の拡大を目指すとしている。

パナソニックはこれまで家庭用エアコン「Eolia(エオリア)」向けの「エオリア アプリ」や業務用空調機の吸収式冷凍機やオフィス・店舗用エアコン(2024年4月予定)に対応したIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド)」などを提供してきた。

今後のAI・クラウド開発の強化戦略は、次の通り。

■AI・クラウド開発強化の戦略
1.大阪・梅田にAI・クラウド開発に特化した「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA」を開設
2.「カスタマーサクセス部」を発足、データ分析やAIを活用し、顧客接点を強化
3.全国どこからでも勤務できる環境を整備、AI・クラウド人材などを2025年までに100名規模で増員