日清食品ホールディングス株式会社は2023年4月25日、日本マイクロソフト株式会社が提供するAzure OpenAI ServiceとMicrosoft Power Platformを活用して独自開発した対話型AI「NISSIN-GPT」を、日清食品グループの国内事業会社 (一部を除く) の社員約3,600人に向けて公開した。
同社は「NBX (NISSIN Business Transformation)」を全社活動テーマとして掲げ、純粋なデジタル化に留まらないビジネスモデル自体の変革を目指した取り組みを進めている。
今回公開された「NISSIN-GPT」では、グループ社員が入力した情報がAI学習に利用されず、外部に情報が漏洩する心配がない。グループ社員はセキュリティに配慮した環境において、いつでも安心して対話型AIを業務に活用できるという。
対話型AIから得られた情報にはプライバシー、コンプライアンス、フェイクなどの問題が潜んでいる。「NISSIN-GPT」では情報の二次利用に関するリスクを「チキンラーメン」のキャラクター「ひよこちゃん」を活用して注意喚起し、グループ社員のリテラシー向上を図っているとのこと。
今後は、AI技術の進展を見据えながら業務への活用方法を議論・検討し、「NISSIN-GPT」も継続的にバージョンアップをしていくという。
さまざまな業界で、社内ChatGPTの採用が進んでいる。パナソニックでも社内ChatGPTが全社員へ拡大し、国内約9万人が本格利用を開始している。今後も、続く企業はさらに増えそうだ。
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