牛の妊娠検査が約20分で可能 「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」販売開始

アイデックス ラボラトリーズは、牛の妊娠検査を目的とした動物用体外診断用医薬品「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」の販売を開始した。

「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」

「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」は、人工授精後28日以降および分娩後70日以降の牛全血に含まれる妊娠関連糖タンパク(PAG)を検出することで、牛の妊娠(陽性)・空胎(陰性)を判定することができる。

1頭(1検体)に対し1キットを使用するため、効率的に検査が行えるほか、検査方法が簡単で約20分で結果が得られるため、空胎牛の発見後、農場で迅速な意思決定が可能。保管温度が2℃~30℃で持ち運びが容易であり、農場現場での使用に適しているとのことだ。

結果判定例

従来、牛の妊娠検査は直腸検査や超音波検査で行われてきたが、どちらも実施者の技量が求められていたという。

今回販売開始した同キットは人工授精後28日から使用できるため、実施者の技量によらない検査が可能に。早期診断で空胎が判明した牛は、獣医師による処置を受け再度人工授精を行うことで、空胎期間の短縮につなげることができるとしている。

■「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」概要
対象畜種:牛
使用検体:全血(EDTA処理済)、血漿(EDTA処理済)、血清
製品性能:感度:99.7% 特異度:98.1%(全血の場合)
検査環境温度:15℃~30℃
保管温度:2℃~30℃
包装:1回使い切りパウチ(デバイス、洗浄液、ピペット入り)

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