味の素、九州事業所で佐賀市清掃工場由来のグリーン電力を購入 4月発電実績分より 年間約2,000t相当の温室効果ガス排出量削減へ

味の素は、九州事業所(佐賀県佐賀市諸富町)で、佐賀市清掃工場におけるバイオマス由来の発電量分を「グリーン電力証書」として2023年4月発電実績分より順次、購入することを決定したと発表した。

この「グリーン電力証書」は、証書発行事業者である八千代エンジニヤリングから購入するとのことだ。

同社九州事業所は、立地自治体である佐賀市がバイオマス産業都市構想の取り組みを開始した2014年より、アミノ酸副生産物を活用した地域バイオマス活用の共同研究契約を締結し、佐賀市との事業連携を検討してきたという。

こうした中、佐賀市清掃工場が2022年4月に「グリーン電力発電設備」の認証を取得し、同年5月よりグリーン電力事業を開始したことを受け、再生エネルギーの地産地消により、佐賀市と同社双方のカーボンプライシングメカニズムに貢献可能であるとして、今回の「グリーン電力証書」購入にいたったとしている。

なお、同取り組みにより、年間約2,000t相当の温室効果ガス排出量削減効果を見込んでいるとのことだ。

味の素、九州事業所で佐賀市清掃工場由来のグリーン電力を購入 4月発電実績分より 年間約2,000t相当の温室効果ガス排出量削減へ

今回の佐賀市「グリーン電力証書」購入に合わせて、2023年度より同社九州事業所の購入電力量の全てを非化石化する取り組みも開始。

さらに佐賀市とは、実質的な温室効果ガス排出量(スコープ1)削減にも取り組んでおり、同社九州事業所の廃水処理設備由来の液状バイオマスを、佐賀市下水浄化センターでのバイオマス発電資源として活用する事業を、同じく2023年度より始めるという。

同社グループは、2030年度に温室効果ガス排出量(スコープ1・2の合計)を2018年度比で50%削減することに取り組んでいる。

さらに、2050年度までに温室効果ガス排出量を正味ゼロ(ネットゼロ)とするカーボンニュートラルを目標として設定。削減目標達成に向けて、気候変動を重要リスクとして捉え、対応策の一つとして再生可能エネルギーの利用を進めており、電力の100%再生可能エネルギー化を目指す、国際的な環境イニシアティブ「RE100」に参画しているとのことだ。

同社は今後も、地域社会と価値を共創する資源循環型のアミノ酸生産に取り組むことを通じて、アミノサイエンス®により人・社会・地球のWell-beingに貢献することを目指すとしている。

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