Googleは、千葉県印西市にデータセンターを開設し、開所式を行ったと発表した。
同データセンターは、日本で初めてで、Googleのツールやサービスを利用する際のアクセスを高速化し、より高い安定性を実現するとのことだ。
同データセンターは、昨年発表したGoogleの日本社会のデジタル化を支援する取り組み「デジタル未来構想」の一環として開設。この取り組みは、2024年にかけて総額1,000億円を日本社会に投資し、インフラへの貢献、デジタルトレーニングの提供、そしてパートナーや非営利団体への支援を更に拡大することにより、デジタルの恩恵を更に多くの人に広げていくことを目的としているという。
アジアを代表する経済とテクノロジーの中心地である東京から約2時間の印西市にあるGoogleの新しいデータセンターは、質の高いデジタル基盤があつまる工業エリアに位置。このデータセンターは、平均より高い温度で稼働することで冷却用のエネルギー消費を節約するほか、寒冷期には外気温を利用した冷却システムを採用するなど、環境に与える影響を最小限に抑えるよう設計されているとのことだ。
Googleは、2007年に事業運営でのカーボンニュートラルを達成し、2017年に初めてエネルギー使用量を100%再生可能エネルギーで賄って以降、毎年再生可能エネルギーを使用している。
また、2030年までに電力供給を脱炭素化し、すべてのオフィスとデータセンターを24時間365日カーボンフリーエネルギーで事業を運営するという目標を掲げている。
Googleでは、コンピュータを使ってものづくりに取り組む児童生徒や、それを支える教員向けに、パートナーと協力し、様々なコンピュータサイエンス教育プログラムやリソースを提供する活動を行っている。今回のデータセンター開設に併せて、Googleは、NPO法人みんなのコードとNPO法人Waffleを通じて、印西市や千葉県に住む児童生徒を対象にしたプログラミングなどのデジタル教育活動の支援を行うとしている。
Googleは引き続き、日本の人々に役に立つ製品やサービスを開発し、そしてそれらを安心して使えるインフラ環境の整備への投資を行うことで、日本のデジタルトランスフォメーションと経済発展に寄与できるよう取り組みを続けていくとのことだ。