国内最大の不動産投資サイト「楽待」を運営するファーストロジックでは、OpenAI社が有料で提供するChatGPTのAPIを活用し、社内向けのWEBサイトを開発したという。

WEBサイトでは、長文の要約や録音データの文字起こしなどをすることが可能。議事録の作成や取材時の文字起こしの作業などをAIが代行することで、それにかかる作業時間が50分の1に短縮されたことを発表した。

AIを活用することで、約50分の録音データを2分ほどでテキストにすることができたとのことだ。

ChatGPTのAPI活用で約50分の録音データを2分でテキストに 不動産投資サイト「楽待」運営のファーストロジック発表

■人が対応していた作業をAIが代行

同社では、不動産投資のWEBメディア「楽待新聞」とチャンネル登録者数41万人のYouTubeチャンネル「不動産投資の楽待(らくまち)」を運営しており、取材や撮影後に文字起こしの作業が発生。

これまでは社員が文字起こしをしたり、外注したりしていたが、今回導入した社内向けのツールにより、AIで完結することが可能になるという。

しかし、ChatGPTを使った企業での情報漏洩もいくつか発生している。そのため、同社では社員が意図せず情報漏洩をしないよう、AIなどのクラウドサービスを使う上での注意喚起もあわせて行っているとのことだ。

同社は、全社員が最新技術に触れることで、新サービスや業務改善のアイディア創出を促していきたいとしている。