2023年4月の「改正道路交通法」施行、知っているドライバーはわずか24.1% 約半数が「自動運転の実現」に期待

チューリッヒ保険会社は、2023年4月に施行される、特定の条件下でシステムが運転を行う自動運転レベル4の運行許可制度を盛り込んだ改正道路交通法を受け、「自動運転」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

法改正に伴い日常的に運転する人はどう考えているのか、期待していることや買い替え予定などについて、自動車保険に加入しており、週に5日以上運転する人1,100名に調査したとのことだ。

■自動運転の運行許可制度を盛り込んだ「改正道路交通法」が2023年4月に施行予定、知っているドライバーはわずか24.1%

「特定の条件下で運転を完全に自動化する自動運転の「レベル4」の運行許可制度を盛り込んだ改正道路交通法が、2023年4月に施行される予定であることを知っているか。」と質問したところ、「内容を詳しく説明できる」が5.7%、「内容をある程度知っている」が18.4%という回答となった。

改正道路交通法が、2023年4月に施行される予定であることを知っているか

■完全な自動運転が実現することに関して、約半数が期待

「走行ルートなど特定条件下で完全な自動運転が実現することに関して、あなたの感情に最も近いもの」を質問したところ、「非常に期待している」が16.0%、「やや期待している」が29.7%という結果に。

完全な自動運転が実現することに関して自身の感情に最も近いもの

また、「非常に期待している」「やや期待している」と回答した人に、自動運転に期待することを質問したところ、「交通事故の削減」が75.7%、「渋滞の解消・緩和」が59.4%、「高齢者などの移動支援」が57.3%という回答となった。

他にも、「環境負荷が減ること」や「あおり運転など悪質な運転がなくなる」などに期待する声も得られたとのことだ。

自動運転に期待すること


一方、「やや不安に感じる」「非常に不安に感じる」と回答した人に、不安に感じていることを調査したところ、第1位は「システムの誤作動やエラー」で80.0%となった。

ほかにも「路面状況に応じた運転ができるか不安」や「全ての車が自動運転に切り替わらない限り安心できない」などの声もみられたという。

不安に感じていること

■約半数が自動運転の車に買い替えを検討

「あなたは今後、自動運転の車に買い換えたいと思うか。」と質問したところ、「非常にそう思う」が18.0%、「ややそう思う」が29.1%という回答となった。

今後、自動運転の車に買い換えたいと思いうか

買い換えたい理由は、「運転負担が減少するため」が59.2%で最多。次いで「運転の快適性が向上するため」が52.6%
「移動時間を有効活用できるため」が47.0%と続く。

一方で、自動運転の車に買い換えたくない理由は、約6割の59.5%が「システムに任せるのが不安に感じるため」と回答。次いで「価格が高いため」が51.7%、「システムの誤作動が起きる可能性があるため」が48.9%となった。

【左】買い換えたい理由【右】自動運転の車に買い換えたくない理由

■調査概要
調査概要:自動運転に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社IDEATECH
調査期間:2023年2月7日〜同年2月16日
有効回答:自動車保険に加入しており、週に5日以上運転する人1,100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

<参考>
チューリッヒ保険会社『自動運転に関する意識調査

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