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ディスコは、2023年春に大学または大学院を卒業する学生に、入社後のキャリアプランやライフプランなどを調査し、その特徴を男女別に分析・公表した。
1.入社後のキャリアプラン
入社する企業での勤務予定期間を。男女たずねたところ、「定年まで働きたい」が最も多く、約4割を占めた。次いで「5年くらい」が約2割。男女による大きな違いは見られず、新卒入社した企業で一定の経験を積みたいと考える人が多ことがうかがえる結果に。
また、女子をコース別に見ると、総合職以外(エリア総合職・一般職)では「定年まで」が44.4%で、総合職(39.9%)に比べ安定志向の人が多いことがわかる。
一方で、「5年くらい」までが4割以上に上り(計42.2%)、定年まで勤めたい層と、早いタイミングでの退社を視野に入れている層とで二分している結果となった。
2.今後のライフプラン
次に、将来のライフプランについて考えを尋ねたところ、 希望する世帯スタイルは男女ともに「二人とも働く(共働き世帯)」が最も多く、それぞれ7割強を占めた。
「夫が働き、妻は家庭にいる(専業主婦世帯)」を希望するのは、男子の14.6%、女子の7.0%と限られる。なお、家庭を持ちたいと回答した人に、何歳くらいで結婚したいと思っているかを重ねて尋ねると、男子は平均29.1歳、女子は27.9歳となった。
次いで、全員に将来子どもを持つことへの考えを質問。「子どもを持ちたい」と考えている人の割合は、男子の方が女子よりも高く(男子:58.8%、女子51.1%)となった。
また、子どもができた場合に自身が「育休を取得したい」と回答した人は、女子は86.8%で、「どちらかといえば取得したい」を合わせると9割を大きく超える96.9%となった。
一方、配偶者に「取得してほしい」と回答したのは男子で70.1%、女子で61.3%と、パートナーに育休取得を望む割合は高い。多くの学生が、夫婦が協力して子育てすることを理想と考え、男女関係なく育児休業を取得できる環境を求める学生が多いことが読み取れる。
3.ライフプランに関する就活中の企業研究
就職活動で企業研究をする際に、意識したり調べたりしたことを男女別に比較したところ、男女とも「残業や休日出勤の実態」が最も多く、それぞれ7割を超えている(男子:71.8%、女子:76.4%)。
次いで「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」が5割台で続く。3位は「転勤の実態」となり、上位3位までは男女で同順位であり、ともに入社後の働き方への関心が高いことがわかった。
男女差が大きい項目は「女性の育児休業の取得率」「社員の男女比率」「女性管理職比率」などで、視点の違いが顕著に表れている。 また、女子の方が男子に比べ全体的にポイントが高く、より多くの項目を意識し、企業研究の際に調べていたことが読み取れる。
【調査概要】
調査対象:キャリタス就活 2023 学生モニターのうち、
大学卒業後の就職先が決定している者(理系は修士課程を含む)
回答人数:914人(文系男子289人、文系女子296人、理系男子214人、理系女子115人)
調査時期:2023 年2月20日~3月7日
調査方法:インターネット調査法
調査機関:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
<参考>
ディスコ『入社後のキャリアプランやライフプラン』