最大約25億画素の高精細画像をオンラインで閲覧・共有するプラットフォームを開発。凸版印刷

凸版印刷株式会社は2023年3月27日、オンライン上で屏風絵や障壁画などの作品を細部まで観察しながら読み解き(絵解き)を楽しめる「ETOKI™ ONLINE(えとき オンライン)」を開発したと発表した。同社は美術館や博物館などの文化財コンテンツホルダー向けのサービス販売を同日より開始するとのこと。

高精細画像共有プラットフォーム

10億画素を超える高精細画像をオンラインで閲覧することができるWebアプリケーション「ETOKI™ ONLINE」。これまで困難とされた高解像度の作品画像のスムーズな閲覧や、作品を閲覧しながらリアルタイムで意見交換ができるとのこと。絵画作品を詳細に鑑賞できるとともに、絵画上の好きな場所にコメントをつけて共有することで、新たな楽しみ方や研究・教育用途での活用も可能になったという。

同プラットフォームを使用し、東京都が実施する「歴史・文化を軸にした東京の魅力発信」事業の一環として「熈代勝覧(きだいしょうらん)」を題材にしたコンテンツ「絵巻に潜む江戸の英知を解き明かそう」を制作したとのこと。

特徴


博物館や研究機関が所蔵する屛風や障壁画などの絵画や書籍などの作品を、特殊なソフトウェアを用いず、Webブラウザで閲覧することができるオンラインサービスの特徴は以下の3点

① 高解像度の作品を好きな大きさで鑑賞
最大約25億画素におよぶ高解像度でデジタル処理をされた作品画像を、拡大や縮小、自由に移動しながら閲覧できる。高精細な画像を用いることにより、作品に描かれた人物の表情や文字などを詳細に鑑賞可能。

② 好きな場所にコメントをつけて共有
作品上の任意の場所に作品の内容や感想などのコメントをつけることができ、閲覧者同士での情報共有ができるほか、研究や授業などで意見交換を行うことも可能。

③ ネット公開・非公開も設定が可能
インターネット上で公開・非公開を設定可能。公開設定で多くの人に作品に触れる機会を提供・イベント等への活用ができ、非公開設定で研究者や博物館など組織内での情報共有の場として活用可能とする。

「ETOKI™ ONLINE」サイト: https://web.etoki.jp/

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